息子ふたりの野球を支えた亜希の「デカ盛り野球弁当」。茶色い弁当のパワー
2024年のドラフト会議で注目された慶應大学の清原正吾選手、2023年107年ぶりに甲子園優勝したメンバーの清原勝児選手と、ふたりのアスリートを育ててきた亜希さん。亜希さんの著書『亜希のことば 私を笑顔にしてくれるヒト・コト・モノ』には、野球の練習を支えてきた「野球メシ」のレシピも多く掲載されています。同著からの抜粋で、亜希さんが息子さんたちの成長を願って日々作っているごはんのレシピを一部ご紹介した記事を再編集の上お届けします。
食べることは生きること
食べ盛りの男児2人のお弁当の見た目は基本、地味。彩りよくきれいにおしゃれに仕上げるお弁当、というより、ボリューム勝負! とくに、今年の4月(※注:2018年)から硬式野球を始めた次男。軟式と硬式の違いといえばボールの硬さくらいかと思っていましたが、いやいやかなり小学生の時とは違って、本気モード……。一番びっくりしたのはお弁当のサイズ(笑)。週末に必要になったのは、2リットルのタッパー弁当! 通称“野球弁当”です。 本人自体は食も太く、また食べるの? が私の口癖だったのですが、野球中のお弁当に関してはなかなか箸が進まないらしい。でも、食べるのも仕事! 俗にいう飯トレです。いかに無理なく量を食べられるかのトレーニング弁当を毎週試行錯誤。最近ではスプーンで一気に食べられるものがいい、というリクエストがあり、豪快に3合近いご飯で作る、どんぶりか炒飯に行き着いたんです(笑)。 暑い夏を乗り越え、また少し大きく逞しくなりました。食べることは生きること。このすべてを体現し、成長していく……。その姿はあまりにも眩しくて羨ましくも感じます。 野球弁当 次男の野球の練習に持たせるお弁当は、 ガッとかき込めてエネルギーになる炒飯。 どーんと3合分! 材料(1人分) ご飯…3合分 豚ばら肉…200g 干しえび…適量 卵…2個 青梗菜…1株 ごま油…適量 A:しらす、ごま、高菜…各適量 ほぐした梅干し…1個分 B:塩、こしょう、鶏がら粉末、バター、しょうゆ…各適量 きゅうり…1本 作り方 1 豚ばら肉を細かく切り、干しえびとともに、ごま油を熱したフライパンで、カリカリになるまで炒め、しょうゆ大さじ1(分量外)で味付けして取り出しておく(常備しておくと便利)。 2 フライパンにごま油を熱し、卵を強火で炒めて取り出す。 3 フライパンにさらにごま油を熱し、細めのざく切りにした青梗菜を炒め、火が通ったら A を入れて炒める。ご飯を入れて1を戻す。Bの調味料を回しかけて炒める。 4 最後に卵を戻してからめる。 5 タッパーに詰めて、ピーラーで皮をむき1cm幅くらいに切ったきゅうりを添える。 アントニオえのき弁当 えのきとイノキって似てません? だから命名された験担ぎのお弁当。 材料(2人分) 牛切り落とし肉…120g えのき…大1パック ごま油…適量 塩、こしょう…各適量 焼肉のたれ…大さじ2~3 ご飯…適量 作り方 1 牛肉とえのきの炒め物(アントニオえのき)を作る。えのきは石づきを取り、食べやすい大きさにほぐす。 2 牛肉は塩、こしょうで下味をつける。 3 フライパンにごま油を熱し、牛肉を炒め、色が変わったらえのきを加えてしんなりするまで炒める。 4 3に焼肉のたれをからめる。 5 お弁当箱にご飯をつめ、4ともやしのナムル(*参照)をのせる。 *もやしのナムル 材料(作りやすい量) もやし…1パック 塩、ごま油…各適量 作り方 1 鍋でもやしをさっとゆで、よく水けをきる。 2 ボウルで1と塩、ごま油を和える。