息子ふたりの野球を支えた亜希の「デカ盛り野球弁当」。茶色い弁当のパワー
どこにも売っていない調味料
料理には、作る人のその日の気分、感情、テンション、体調などが顕著に現れると思います。怒りながら作ったら、美味しくないものができあがるはず。だから、料理をする時は、なるべく優しい気持ちで作りたい。優しい気持ちで作ることで、一つひとつの行程に時間をかけたり、丁寧に切ったり、ちょっとしたことが確実に変わってくる。 一番大事にしているのは、「母の思い」をふんだんに使うこと。どこにでもあるけれど、どこにも売ってない調味料。それが、料理を美味しくして、子どもたちを育てるのだと思います。
85点って、100点じゃない?
もしかすると私は、85点どころか、50点くらいでも100点だと思っているかもしれません(笑)。勉強にしても何か他の課題でも、いい結果が出なかったり、なかなか思い通りに いかなかったとしても、自分が胸を張って頑張った! と言えるのであればいい。ポジティブに捉えて100点満点だと受け止めています。できる限り褒めるチャンスは作りたいので、そこは盛ってしまっていいと思っています。盛り過ぎには注意ですけど(笑)。 頑張りをけなさないってすごく大切だと思うんです。親が全面的に味方で、すべてを受け止めているということを、これでもかっていうくらいに子どもたちには伝えたい。それには、ポジティブすぎるくらいでいいと思う。 ただし、スポーツだけは別。とくに打ち込んでいるスポーツに関しては、「100点以上こえていけー!」って常に思っています。 アスリートだった元夫は常々「1位以外は全部同じ」と言っていました。まったく体育会系には育っていない私は、最初すごく驚きましたが、勝負の世界で本気でやっていくには、それくらいの強い気持ちでいないといけないんだと教えられました。1位をとる喜びを体感することで、さらに上をまた目指すことができるのだと。 とはいえ、何でも1位をとりなさい! なんてまったく思ってはいません。どれか1つ、本気で打ちこめる何かを見つけた時には、自分に厳しく、プライドを持って、1位を目指して満点超えて頑張ってほしい。それ以外は85点でも、いや50点でも100点! 『亜希のことば』 食べ盛りの男児2人の母として、仕事に、家事に、子育てに奮闘するさまが綴られた1冊。家族への思い、子育てから教えられたこと、自分の人生……。モデル亜希の姿、強い「母ちゃん」の姿、そして、素の亜希さんの姿がここに詰まっています。InstagramやYouTube「亜希の母ちゃん食堂」で披露されるその料理にも注目が集まる亜希さんのリアル家庭料理レシピ36品も収録。
亜 希(モデル)