大人気の樹木葬墓、散骨には注意点が… 費用とメリット・デメリットが分かる「最新お墓ガイド」
「0葬」とは?
究極的な方法として、火葬場に遺骨の全てを処分してもらい、一切持ち帰らない「0葬(ゼロ葬)」というスタイルもあるにはあります。骨壺すら不要で、まさに手間はゼロです。しかし、遺骨の全ての処分を引き受けてくれる火葬場は少なく、さすがにこのスタイルはあまり広がっていないようです。 これまで見てきたように、お墓のあり方は多様化しています。その分、事実上、選択肢が従来型のお墓に限られていた時代に比べ、どのようなお墓、弔いのスタイルにするか、選ぶのに悩む人も増えていると思います。ぜひ、ご本人の意向やご家族の考えを踏まえた上で、費用、利便性、そして弔いのあり方について熟慮しつつ、最適なお墓を選んでいただければと思います。 吉川美津子(きっかわみつこ) 葬儀・お墓コンサルタント。社会福祉士・介護福祉士。大手葬儀社、大手仏壇・墓石販売店勤務を経て、コンサルタントとして独立。テレビ・新聞などで葬送の解説を多く務め、終活全般に関する講演も行っている。新刊『葬儀業界の動向と仕組みがよ~くわかる本』(共著)、『お墓の疑問? 解決事典』(監修)、『お墓の大問題』、『死後離婚』(共著)など著書多数。 「週刊新潮」2024年12月12日号 掲載
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