怒とうの“日本初ラッシュ”に沸いたパリ五輪 ブレイキン・近代五種・飛び込みの3競技で日本初のメダルを獲得
12日に閉幕したパリオリンピック。日本は「金20・銀12・銅13」の計45個のメダルを獲得し、金メダルの数は世界3位となりました。 【画像】金メダルにキスする体操男子団体の選手ら ここでは日本が初めて表彰台に立った3つの競技を紹介します。 1つ目は今大会で初めて競技として採用された「ブレイキン」。出場する選手はDJがかける音楽に合わせて1対1でダンスを披露し、9人の採点者が「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて評価します。そんな新競技の初代女王に輝いたのが日本の湯浅亜実(ダンサー名=AMI)選手。決勝ではNICKA選手(リトアニア)に対して、3ラウンドの戦いで3-0の勝利を飾り、金メダルを手にしました。 2つ目は、その過酷さからキング・オブ・スポーツと称される「近代五種」。1912年ストックホルム大会から始まった近代五種は、1人の選手が1日でフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ラン)を行い、万能性を競う複合競技です。日本選手が初めて参加したのは1960年大会までさかのぼり、今大会では佐藤大宗選手が、日本史上初となる銀メダルを獲得しました。 3つ目は「飛び込み」です。弾力性のない10mの飛込台から跳躍する種目である高飛び込みに玉井陸斗選手が出場。東京オリンピックに続き、2大会連続の決勝の舞台に挑んだ玉井陸斗選手が3年前の雪辱を果たし、銀メダルを獲得。日本飛び込み界初の偉業を成し遂げました。 また、ゴルフでは松山英樹選手が、男子ゴルフで初となる銅メダルを獲得。やり投げでも23年の世界選手権王者・北口榛花選手が女子投てき種目で初となる金メダルに輝きました。さらに、馬術の総合馬術団体では1932年のロサンゼルスオリンピック以来92年ぶり、馬術団体では史上初となる銅メダルを獲得するなど、今大会では日本チームから数多くの“史上初”が誕生しました。 ▽日本の競技別メダル数ランキング レスリング 11個(金8・銀1・銅2) 柔道 8個(金3・銀2・銅3) フェンシング 5個(金2・銀1、銅2・合計5) 体操 4個(金3、銅1) スケートボード 4個(金2・銀2) 卓球 2個(銀1・銅1) バドミントン 2個(銅2) ブレイキン 1個(金1) 陸上 1個(金1) 近代五種 1個(銀1) 飛び込み 1個(銀1) 競泳 1個(銀1) スポーツクライミング 1個(銀1) セーリング 1個(銀1) ゴルフ 1個(銅1) 馬術 1個(銅1)