「Linux」を手軽に試す4つの方法--「Windows 10」のサポート終了に備えて
3. インストールする代わりに「DistroSea」を使用する サードパーティーのソフトウェアをインストールしたり、起動可能なUSBドライブを作成したりするのが嫌な場合は、DistroSeaを使用するといい。このユーザーフレンドリーなウェブサイトでは、好きなだけ多くのLinuxディストリビューションをウェブブラウザーからテストできる。何かをインストールしたり、アカウントを作成したり、料金を支払ったり、ハードドライブを上書きしたりする必要はない。 これは、間違いなく最も簡単にLinuxをテストできる方法だろう。さらに素晴らしいことに、複数のエディションが提供されているディストリビューション(例えば、「GNOME」エディションや「KDE Plasma」エディションなど)の場合は、試したいエディションを選択できる。例えば、「Fedora Linux」をテストする場合は、「Xfce」「Sway」「Silverblue」「Sericea」「MATE」「LXQt」「LXDE」「Kinoite」、KDE Plasma、「Cinnamon」「Budgie」などから選択可能だ。 DistroSeaの問題は、すべてのディストリビューションで最新のバージョンが提供されているわけではないことだ。例えば、Fedoraは現在、バージョン40までしか提供されていない(2024年12月時点の最新バージョンは41だ)。 DistroSeaは、手間をかけずに複数のディストリビューションをテストしたい人にとって最適な選択肢だ。DistroSeaを使用する際の唯一の注意点は、ライブディストリビューションを使用する場合と違って、ディストリビューションが自分のハードウェアでどのように動作するのかを体験できないことだ。筆者がライブインスタンスでテストすることをユーザーに薦めているのは、そのためである。 4. Linuxを古いPCにインストールしてテストする 使っていない余分なコンピューターがある場合は、そのマシンにさまざまなLinuxディストリビューションをインストールして、テストしてみてもいいだろう。Linuxのインストールは数分で完了するため、それほど時間をかけずに、複数のディストリビューションをテストすることが可能だ。 この方法でテストしてみたら、予備のコンピューターでLinuxが非常に快適に動作することに気づき、Linuxをインストールしたまま、古いWindows 10コンピューターの代わりに使いたくなるかもしれない。Linuxを予備のコンピューターで使用したら、おそらく、Windows 10コンピューターやそのほかのマシンにもLinuxをインストールしたくなるはずだ。これは極めて優れたテスト方法である。さまざまなインストーラーを体験することもできるからだ。例えば、Linux OSのインストーラーには、「Anaconda」と「Calamares」という人気の高い2つの選択肢が存在する。 どちらのインストーラーもユーザーフレンドリーである(ただし、Calamaresの方が優れている)。インストーラーはほかにもあるが、ほとんどはディストリビューションの開発者によって作成されたものだ。例えば、「Ubuntu」は以前はCalamaresを使用していたが、先頃、独自のインストーラーに移行した。 インストーラーはさておき、Linuxをセットアップして実行するのは、人々が思っているよりもはるかに簡単だ。 Linuxを導入する前にテストすることが大切である。まず、Linuxが自分のハードウェアでどれだけ快適に動作するのかを確認できる。さらに、さまざまなデスクトップ環境を体験して、自分のニーズに最適なものを見つけることもできる。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。