Reライフ.netインタビュー 武者小路千家の若宗匠・千 宗屋さんが教える 新年に始めたいこと 『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)を出版
――人生後半を自分らしく楽しみたい「Reライフ世代」に向けたメッセージをお願いします。
年齢や自分の積み上げてきたキャリアに伴ってプライドもあると思いますが、新しいことを始め、次の人生のステージを楽しむためには、時にはそういうものを一度捨てる勇気も必要ではないでしょうか。 全否定するわけではなく、自分を更新するために新しい趣味を始めて、別の世界を持つとよいでしょう。最初の一歩を踏み出すのは勇気がいると思いますが、好きなことや興味のあることに挑戦して新しい自分を楽しめると、次の人生も開けてくると思います。 そういう選択肢の中に、ぜひお茶も加えていただけたらありがたいなと思います。お茶は年齢や性別、社会的な地位を超えて、一人でも、家族でも楽しむことができますし、新しい仲間もできます。 お茶を通して交流できるのはもっとも日本人らしいコミュニケーションだと思っているので、私自身もお茶の楽しさや魅力を次の世代、そしてまだお茶に縁の無い人にも伝えていきたいと思っています。 千 宗屋(せん・そうおく) 武者小路千家家元後嗣 ◇ 千利休に始まる三千家のひとつ、武者小路千家家元後嗣。1975年、京都市生まれ。2003年武者小路千家15代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名し、同年大徳寺にて得度。2008年文化庁文化交流使として一年間ニューヨークに滞在。2014年から京都国際観光大使。2015年、京都市芸術新人賞受賞。日本文化への深い知識と類い希な感性が国内外で評価される、茶の湯界の若手リーダー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、明治学院大学非常勤講師(日本美術史)。一児の父。