「クマを殺すな」「山に返せ!」クマ駆除に抗議する人たち…ハンターから銃を取り上げた行政の怠慢「クマが私の上にのって頭を噛んでいる!」
クマが自分の上に乗り頭を噛んでいた
狩猟旅行は通常通り進んでいたが、突如として母グマとその子グマに出くわしたことで状況が一変した。コンプトンさんは、茂みから突進してきたクマに出会った瞬間について、「自分の目の前、まさに12時の方向に、茂みから大きなクマが現れて自分に向かってきたが、銃を構える時間もなかった」「襲撃は非常に短時間だったので、とっさに反応するしかなかった。クマが自分の上に乗り、少し頭を噛んでいたのを覚えている」と地元メディア・アラスカニュースソースの取材で振り返っている。コンプントさんは、頭に深い裂傷と手に刺し傷を負った。 彼女は地面に身を伏せて頭を守ったが、クマは彼女の頭に噛みついた。奇跡的に襲撃は数秒で終わり、クマはその場を去り、コンプトンさんは重傷を負いながらも生還した。このエピソードのポイントは、コンプントさんが銃を使わなかった点と熟練のハンターであっても襲われるという点であろう。やはりクマと対峙する危険がある以上、銃を携帯すべきだし、それを方向を間違えて撃ったからといって、日本の警察は、クマに丸腰で挑めというのだろうか。論文「クマやその他の動物による人間恐怖症(対人恐怖症):どこまでが自然か?」スティーブン・F・ストリングハム氏とリン・L・ロジャース氏によって執筆され、2017年に公開されたものである。
北アメリカのクマは「対人恐怖症」が見られない
この論文は、クマをはじめとする野生動物が人間に対して抱く恐怖、いわゆる「対人恐怖症」について、特にその恐怖がどの程度「自然」であるかを検証している。論文では、スカンジナビアと北アメリカでのクマの恐怖反応を比較している。スカンジナビアでは、1750年代から1900年代初頭にかけて激しい狩猟や迫害が行われ、クマの個体数が激減した。そのため、対人恐怖が強くなったと推測されるが、実際のデータでは逆に人間への攻撃性が低く、慎重な行動をとる傾向が見られる。このため、スカンジナビアのクマは遺伝的な恐怖心を持っているのではなく、単に過去の迫害によって人間との接触機会が減少したため、行動的に慎重になっている可能性が示唆されている。 一方、北アメリカのクマでは、19世紀以降に急激に迫害が増加したものの、その期間が短いため、スカンジナビアのクマほどの「対人恐怖症」が見られない。しかし、特定の地域、例えばアラスカやカナダの沿岸部では、クマが人間をあまり恐れず、逆に人間に慣れている例も観察されている。
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