初心者ほど陥りやすい「落とし穴」に要注意…50代・60代が“絶対にやってはいけない投資”5選【CFPの助言】
50代、60代がやってはいけない投資、4つ目は?
(4)知らないものへの投資 投資と聞くと、よさそうなものに惹かれてしまいます。例えば、「知人や友人が“この金融商品がいいよ”といっていたから買った」「金融機関の人に勧められるまま買った」というケースも多いのではないでしょうか。 それが本当によいものなのかどうかと、皆さんに合った商品なのかどうかは別の話です。 世の中には、金融商品がたくさんあります。投資信託だけでも、5,000~6,000といった数があるなかで、万人に向いた商品なんて、ひとつもありません。 皆さんが商品を選ぶときは、皆さんに合った商品を絶対に選ぶべきなのです。その目利きができないうちに商品に投資をするのは、危険です。 金融機関の人におすすめされたから、とすぐに選ばず、それが自分に合った商品なのかを、必ず確認できるレベルまで、自分の知識力を上げてほしいと思います。
50代、60代がやってはいけない投資、5つ目は?
(5)「好きな企業」という理由だけで企業の株を買う 私は、まずは身近な企業から金融商品を選択することをおすすめしています。真逆のことをいっていると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 例えば、皆さんがよく行くスーパーが上場していたとしましょう。「イトーヨーカドー」や「イオン」、ほかにもいろいろなスーパーマーケットがあり、そのなかで上場している企業と関わっているところがあります。 自分がそこの企業が好きだから買っていいのかというと、これはそうではありません。「近いところにあるから」「毎日行っているから」といった理由で、企業の株を買えばいいわけではないのです。 そのスーパーの客の入りはどうでしょうか? 買い物客がたくさん来ていれば、当然それだけ売上が上がります。しかし、もしガラガラだった場合はどうでしょうか? お昼のフードコートにお客さんがたくさんいるほうが、儲かっている気がしませんか? それが正しい選択です。 まずは、自分で体感したときに、「よい」と思えるかどうかが重要です。「好き」だけで買うのではなく、実際に、自分が体感すること、そこで、プラスなのかマイナスなのかを判断することを、大事にしてほしいです。 もちろん、地方に住んでいる人にとってのアミューズメントパークなど、自分が体感できないこともあります。しかし、長期休暇やインバウンドによって、混んでいるアミューズメントパークや駅、ホテルなど、企業が儲けられるステージがたくさんできあがっています。 自分が体感できなかったとしても、ニュースから感じ取ることができるのです。なので、「好き」というだけではなく、さまざまなところから情報をキャッチしていただきたいと思います。 そのうえで細かく分析できるようになるのが理想ですが、まずは体感するということをぜひ大事にしてほしいです。