気づける? ナショジオの表紙を飾った洞窟の写真に偶然写りこんだ「あるモノ」
ガボンのボンゴロ洞窟の調査で撮影、「2024 写真が記録した1年」撮影秘話
洞窟探検家で写真家のロビー・ショーン氏は、西アフリカ古気候プロジェクトの科学者たちとともにガボンに向かった。この地域の過去の気候条件を調査するためだ。 【関連動画】ボンゴロ洞窟の中の様子 このグループは、ナショナル ジオグラフィック協会の支援のもと、この国の古い洞窟の石筍(せきじゅん)を分析し、過去数千年間の降雨の記録を調査している。 石筍は、洞窟の床に水滴が落ちることで、何千年もかけて形成される炭酸カルシウムの生成物だ。 ショーン氏は、洞窟の通路に照明を設置し、研究チームを後から照らした。 「たくさんのコウモリが飛び回っていましたが、小さなものばかりでした。たまたま大きなコウモリが飛んできたのは、単に運がよかったからです。 前から光を当てるため、2台のストロボも使いましたが、つねに逆光のほうが勝っていました。 コウモリが入ってきたとき、それでよかったと思いました。そうでもなければ、コウモリがここまできれいに写ることはなかったと思います」
文=Heidi Schultz/訳=鈴木和博