「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文4)犯人の特定に協力したい
どういう条件が整えば再開できるか
NHK:すいません、NHKの記者で岡谷と申します。2つ伺えればと思うんですけれども、まずここの再発防止の観点なんですが、今回、御社側、ドコモ側の課題であったりとか、銀行側の本人確認の課題であったりとか。そしてそもそも個人情報がどこから漏れているんじゃないかっていう課題が幾つかあると思うんですけども、今後の事業の全面的な再開に向けて、どういう条件が整えば再開できると考えていらっしゃるのか。つまりどういう状態だったらまだ再開できないっていうふうに見てらっしゃるのか教えてくださいっていうのが1つ。 そしてもう1つなんですけども、これまでもご指摘に出ているように、りそな銀行でのドコモ口座を通じた不正な利用が去年発生し、そしてその後、他社ですけど7payの問題も確認されていて、こういったリスクが非常に指摘されているっていう状況が続いている中だったと思うんですけれども、そして言葉を選ばずに言うと、対応が一部お粗末だったんじゃないかという指摘も出ている中で、こういった今回の事案が防げなかったということについて、経営責任をどういうふうに考えていらっしゃるのか、その2点を教えてください。
安心して使える仕組みをつくりあげねば
丸山:まず1点目のどういう状態になったら再開できるかというご質問だと思うのですが、直接的に申し上げると今回、冒頭で申し上げたような、今回のいわゆる事案に直接、対策を取るような部分っていうのが、できれば今回のサービスはもしかしたら再開できるかもしれないと思っていますが、たぶんおっしゃられた質問の意図はそういうことではなくて、たぶん全体に対する不信感みたいなものを払拭しないと、たぶん全体の仕組みが回らないのではないかという、たぶんそういうご質問だと認識しているのですが、そういう意味ではやっぱりこれは関係者、われわれだけでなくて関係者一同で、お客さま、特にエンドユーザーの方々が安心して使えるような仕組みを皆さんでつくり上げていかなくてはいけないというふうに思っていますし、そのためには少し時間が掛かるかもしれないなというふうに感じております。 それから2点目の、対応がお粗末ではないかということで、これは何度も申し上げているように私どもの悪意のユーザーを排除するための本人確認という視点が欠落していたというのはそのとおりでありまして、これはなんの弁明もしませんし、反省をしているところでございます。 経営責任ということでありますが、まだまだ全貌が、ご指摘のように解明されたわけではございません。従いまして、まずはこの全体の概要を、全貌を解明するために、現在ヒアリングを受けている金融庁、それから捜査当局と協力しながら全容解明に努めて、これへの対応をきちんと取ることが私どもの経営責任であるというふうに認識してございます。 NHK:ありがとうございます。 司会:それでは次のご質問をお受けしたいと、じゃあこちらの列の。