「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文4)犯人の特定に協力したい
昨年新規登録を停止した背景は何か
東洋経済新報社:東洋経済、【中川 01:10:06】と申します。今の、ちょっと銀行のところに関わるんですけど、ちょっと細かい質問で恐縮なんですが、昨年、一定期間、当社の都合により、つまり御社の、ドコモ側の都合により、ゆうちょ銀行だとか、三井住友銀行とか、みずほ銀行のところで口座の新規登録は停止していた期間があったかと思います。この背景っていうのは何があったんでしょうかっていうのが1点です。 もう1点が、りそな系の銀行との連携に関してですが、これも昨年5月のインシデントを受けたものだと思うんですけれども、6月以降連携自体が停止したままだと思います。りそな側との協議っていうのはその後も続いているようにも聞いているんですが、それでも連携が再開していない理由っていうのはどういったものがあるのでしょうか。 丸山:まず、最初におっしゃられたほうなのですが、それは冒頭説明した私どもの名義の一致しているかどうかみたいな話をきちんと私どもの中で改善しなくてはいけないと。そのために、システム的な問題ですが、いったん新規登録を全部停止をさせていただいたというのが当時の経緯の1つであります。 それから2つ目のりそなさんとの話については、これは個別の会社同士の交渉なので、あまりコメントはできないのですが、現在も続いてございます。 東洋経済新報社:それはセキュリティーとかその辺りに対する懸念っていうのは先方から消えていないとかっていうことがあるということでしょうか。りそなさんとの話。 丸山:これは先方さまがどういうふうに感じられているかは分からないのですが、今のところまだ合意に至っていないというふうに捉えていただければ結構でございます。
戦略への影響は
東洋経済新報社:分かりました。ドコモ口座としてd払いも含めたサービスの拡大、利便性の拡大みたいなところも含めて考えると、連携の銀行数っていうのも今後拡大していく必要があるかと思うんですが、一連のその問題を経て、そういった銀行との連携の拡大、いろいろセキュリティーの基準とかも銀行によってさまざまあると思うのですが、この辺りの戦略への影響っていうのはどういうふうにお考えでしょうか。 前田:今回の事象でご説明させていただいているとおり、いったん口座の登録等をストップさせていただいているということ自体は、確かに事業の展開に関しては一定の影響はあるというふうに考えておりますが、申し上げておりますとおり、私どものサービス自体をたくさんのお客さまにお使いいただくために、今後も銀行さんとの連携自体を進めていくということの方向性に変わりはないというふうに考えておりますし、そのために必要とされるセキュリティーに関しましては各銀行さんと、すいません、何度もこういう言い方になってしまいますが協議させていただき、十分な対策を取った上で再開をさせていただきたいというふうに考えております。 東洋経済新報社:分かりました。 司会:じゃあそれでは、次のご質問にいきたいと思います。じゃあこちらの列の、今手をあげられている。