2.8万人もの恋愛相談実績を持つプロが指摘、多くの人が実はできていない“復縁連絡”の心構え「反応を見て、次の一手を打つ」
■「忖度なしで客観的な意見を言ってくれる人にだけ相談」
━━実際会ってからは、どのように復縁したい想いを告げたらいいのでしょう。 岡田:よく復縁に必要なのは「謝罪と感謝」と言いますが、単に謝罪と感謝の気持ちを伝えても、別れたくないから謝っているだけで、本心は違うでしょと思われてしまう危険があります。相手の立場に立って、コメントをしないと効果はないと思ってください。例えば、別れの原因が、彼から連絡がなかったことに腹を立てて自分が怒ってしまって喧嘩になってしまったのであれば、「ネガティブになって、ヒステリックに決めつけちゃったところがあった。私が逆の立場だったら、面倒くさいって自分でも思うよ」という話をする。そうすると、男性は自分の立場で考えてくれた、わかってくれたならいいかと納得しやすいです。 これは女性が怒っている場合でも同じことが言えると思います。相手の立場に立って言葉をかけられたら、誰もがうれしいものです。許す判断材料がなければ復縁には結びつきませんから、相手が思ったであろうことを当事者が言うのが一番効果的です。ただし、この場合も重苦しくならず、あくまでサラッと伝えることが大切です。 ━━駆け引きするよりも、相手の気持ちに立って話をすることが大切なんですね。 岡田:僕は、どんな状態であれ、男性は自分とは違う考えを持っている生きものなのだから、と割り切ろうと伝えています。相手が連絡してこなかったのは、単に仕事が忙しかったとか、余裕がなかっただけということは多々あります。男性にとって連絡頻度は恋愛感情とは比例していないんです。しかし、ふたを開けてみると「自分のことを大切にしていない証拠」とか「好きな気持ちが減ったから」ととらえられがちなんですね。女性同士の感覚で、この価値観は正義だと思っても、男性にとっては違うということは多々あります。それぞれ特性があるのだから、その違いを知って、対立するのではなく、うまくアプローチすることがうまくいく秘訣だと思います。 ━━具体的にはどのようにアプローチすればいいのでしょう。 岡田:過去に相談してくれた方のなかには、話を聞かないで、確認もしないで、「連絡がないのは私の事を好きじゃないから」と感情的に決めつけてしまうケースもありますが、それでは喧嘩になるだけです。なので、僕は質問から入るようにアドバイスしています。「連絡ができなかったのはどんな理由があったか」。男性は理屈っぽいので、質問から入ればちゃんと答えます。実際、うまくいっている夫婦やカップルは、質問・対話のキャッチボールが多いですし、うまくいかないカップルほど、相手に対して不安に思っていることを、当事者に聞かずに、友達に聞いたり、ネットなどの情報に頼ったりしています。そして、自分の不安と友達の意見やネットの情報がピッタリ一致したから、自分は遊ばれていると決めつけて、それを相手にストレートに言ってしまう。男性からしたら、ただ仕事が忙しくて連絡がおざなりになっただけだったのに、彼女とはまったくうまくいっているつもりだったのに、突然疑いをかけられて、険悪なムードになって、もう最悪となるわけです。 ━━岡田さんのところには、男性も相談にくるそうですね。 岡田:はい。僕は恋愛に悩む男性には、同じように女性の心理を理解することをアドバイスしています。例えば、男って「そんなこといちいち言わなくても伝わるでしょ」って思いがちですが、言葉にしないと伝わらないので、「ありがとう」とか、「結婚したいけど、今は大事な仕事を任されていて挑戦したい時期なので、必ず仕事を成功させるからちょっと待っててね」と伝えるとか、今の気持ちをしつこいくらい言葉に出しておく。そうすれば、女性を不安にさせたり、責められることにはなりませんからね。 ━━そのほか、別れそうになったり、復縁を望む際、気をつけるべきことがあったら教えてください。 岡田:忖度なしで客観的な意見を言ってくれる人にだけ相談することです。友達に聞いて、「あんたのことを騙そうとしているからそんな男はやめとけ」と言われて離婚した人が僕の相談者にいましたが、蓋を開けてみたら、実はまったくそんなことなくて、単なる思い込みによる誤解だったということもありました。勝手に女性の価値観で判断しないで、男性の考え方を取り入れて、きちんと相手に質問して、相談するなら客観的な意見を言ってくれる人にする。これができれば圧倒的に恋愛の失敗は少なくなります。 取材・文/河上いつ子 PROFILE/岡田ひろふみ 女性のための新しい復縁スタイルを実践するフリーランスの復縁プランナー。恋愛相談の実績は延べ28,835人。偽名が当たり前の復縁業界において、復縁プランナーとして業界初の実名・顔出しで掲載。2012年、復縁業界では初の専門家プロファイル講師に選ばれるなど、復縁業界という日陰で怪しい業界に、型破りな方法で挑戦し続けている。DMMオンラインサロンにて「戦略的復縁サロン~男性心理研究会~」主宰。