GA4の難しさを解明! サイトのパフォーマンス改善に欠かせない指標とは
たとえば、あなたがファストファッションブランドの担当者になったとしよう。年間の収益は、「ユーザー数」×「ユーザーあたりの年間購入回数」×「1回の購入あたりの単価」で決まる。ファストファッションなので商品単価は比較的安く、年間の収益を増やすなら1人のユーザーに何回もリピート購入してもらうのが大事だ。となると、KPI例として「年間○回以上購入してくれる顧客の数」が考えられる。
だが、このようなKPIはGA4にはない。もう1つの例として、「リアル店舗で購入履歴があり、かつ初めてECで購入した顧客の数」をKPIに設定したいとなった場合も、この指標はGA4にはない。 ここで木田氏が勧めるのが、Google Cloudが提供する分析データウェアハウスサービスの「BigQuery」だ。GA4では可視化できない、会社独自のKPIが「BigQuery」であれば描き出せるという。ユーザー最適化に取り組むのであれば、「BigQuery」でKPIの可視化に取り組むべきだと木田氏は言う。 ■ GA4やBigQueryを活用し、KPIを可視化して、ユーザー最適化を成し遂げよう 木田氏は最後に講演をまとめ、次のように語った。
┌────────── GA4は『ユーザー最適化』のツールです。『ユーザー最適化』のツールにもかかわらず、『セッション最適化』に使っていれば、難しいのは当然です。そもそも、『ユーザー最適化』は型がないので難しいです。 『ユーザー最適化』を行うには戦略設計を行い、自社にフィットするお客さまを定義し、そこから派生するKPIを社内でブレストしながら決めていくしかありません。 KPIを可視化した際に、自社に最適なKPIがGA4にないという課題にあたります。この課題にはBigQueryとSQLを使うことで、KPIが可視化できるので、KPIを可視化してユーザー最適化を成し遂げましょう(木田氏) └──────────