GA4の難しさを解明! サイトのパフォーマンス改善に欠かせない指標とは
「自社にフィットするユーザー」を集客し、「ユーザーのファネル上のステップ」に応じたコミュニケーションを行うことによって、初回コンバージョンを獲得し、ビジネスモデル上、リピート購入やサブスク型で利用継続による増収がある場合は、さらにコミュニケーションを行ってLTVを向上させるという、この一連の施策が、木田氏が言う「ユーザー最適化」だ。 これに対して「セッション最適化」は、認知・関心・行動の3ステップのうち、行動フェーズにいるユーザーにアクションしてもらうことだと木田氏は解説する。ユーザー最適化は、セッション最適化に対して、より広範な活動と言えるだろう。「ユーザー最適化」は、認知してもらい、関心を高め、行動してもらう。ファネルを下ってもらえるよう、上から下まで一連の流れで進める必要がある点がポイントだ。
自社にフィットするユーザー=ファネルを下ってくれそうな一部ユーザー
前述の「自社にフィットするユーザー」とは具体的にどのようなユーザーだろうか。その前に、「ファネルをすべてのユーザーが下ると考えるのは、ファンタジーです」と木田氏。
┌────────── たとえば、私はスカイダイビングを知っていて、認知はしていますが、飛びたくないので関心はありません。また、インド旅行は知っているし、関心もありますが、インド旅行には行ったことがありません。これらは、認知や関心で止まっている状態です。 この状況は、どのビジネスにも当てはまります。つまり、全員がファネルを下ると思って施策を行ってはいけません。一部の人しかファネルを下らないのです(木田氏) └──────────
一部のユーザーだけが、行動や購入に至る。ファネルを下りてくれそうな(認知から関心、関心から行動へ態度が変わりそうな)ユーザーが、「自社にフィットするユーザー」だ。「自社にフィットするユーザー」をどう見つけるかが鍵だ。具体例で考えてみよう。 ■ 「自社にフィットしたユーザー」を見つけるメリットとは?