大阪市・松井市長が定例会見11月5日(全文2)広域行政一元化のルール作りたい
今のコロナの状況をどう認識しているのか
毎日放送:毎日放送、柳瀬です。コロナの状況がちまたでは第3波ではないかというふうに言われることもあるんですが、市長として今、市も含めてですけれども今のコロナの状況についてどのようにご認識されていますでしょうか。 松井:ここ最近少し患者数、陽性者数が増えてきているというのが事実だと思っています。やはり、ちょっとこれはもう専門家、ドクターじゃないと分からないから、やっぱり気温の変化の中でいろいろあるのかなというふうな、温度が下がってきてそういうことも考えますけどね。とにかくまだコロナに対して絶対的な治療法ができたわけではないです。治療法のレベルはどんどん上がってきてるから、重篤化率とか死亡率は下がってきてますけど、もう絶対大丈夫という薬ができたわけではないんで、もう1人1人がやはりソーシャルディスタンス等でコロナにかからない感染対策をやってもらうしかないんじゃないかなと思っています。3波なのか4波なのか、これはもうわれわれでは分かりません。
感染増の場合、Go Toキャンペはどうする
毎日放送:国のほうがやってるGo To トラベルであったり、Go To Eatであったり、そういった影響ももしかしたらあるのかもしれないと言っている専門家の方たちもいらっしゃいますが、そのような取り組みについて、今後感染者が増えてきたときにどのようにされ、市としては受け止めようかなというのは。 松井:これは僕、感染者がなくなることはないんだからね。今の日本の経済の状況、商売されてる皆さん方の声を聞くと、もうコロナとはお付き合いするという、そういう形で社会を動かすしかないと思ってます。コロナを完全に抑え込めるというのは、これはもう諸外国で見ても無理なんで、やはりコロナをある程度容認しながら経済を回していくしかないんじゃないかなと思っています。 だからまずはやっぱり命の部分を、コロナで命を落とさない。これはやっぱりいろいろ年齢とか基礎疾患の問題もありますけど、治療法の中で、コロナにおいて死亡しない、命を落とすことのないような形づくりの中で、コロナと付き合いながら経済を回していくというのは、もうこれはそういう形を僕は日本でつくっていくべきだと思っています。だからGo To EatもGo To トラベルもこれは続けるべきやと思っています。 毎日放送:あと1点だけ、市長がハロウィーンのときにあまり若者は集まらないでねと言ってましたが、今年も戎橋の辺りはすごい人がいっぱい集まって、若者がどんちゃん的な形にはなってしまいましたが、あらためてああいった事態についてはどのように。 松井:もう若者の皆さんは自分たちがかかったところで重篤化はないという、そういうふうな捉え方をしてるんでしょうね。ただその若者の周辺にいる高齢者、基礎疾患のある人たちのことももうちょっと考えてもらいたいとは思いますけども。コロナで今年はもう2月から、この11月まで非常にもう自粛、行動を制約されるということが多かったわけで、特に若い皆さんはそのことでうっぷんがたまっているというか、ストレスがもう蓄積してるというところで、一部ですけど、若者の一部だけども、やっぱりそれをはじけてしまうというか、発散するはけ口を求めてるのかなと思いますね。 大学生でもほとんど学校行けない状況の中で、今、友達とも会えない状況の中で、この8カ月程度過ごしたわけだから。ただ気持ちは多少、そういう、分かるけども、若い人のね。ただ、まだやっぱりある医療資源の範囲内でコロナと向き合わなきゃなりませんから、そこはぜひ自分だけがということでなくて、やっぱり日本の社会には基礎疾患のある方、高齢者もいるわけだから、そこをちょっと考えてよっていうふうには伝えたいと思います。