教育のプロが明かす、成績トップ層の子どもが実践している「超大事な勉強習慣」 コツを知れば、才能がなくても数学で上位1%を目指せる!?
数学で成績上位をキープしている人の勉強習慣って?
「うちの子、数学苦手かも…」そんな悩み、ありませんか? 確かに、数学は多くの子供たちが苦手とする科目の一つです。しかし、諦めるのはまだ早い! 【そうだったのか…!】「頭のいい子には3タイプいる」教育のプロが明かす、偏差値65以上の“成績トップ層”の実態 今回は、数多くの難関校合格者を輩出した、人気教育系インフルエンサーのラオ先生の著書『成績上位1%が実践している勉強法』(イースト・プレス)から、“成績上位がやっている数学の勉強習慣”というトピックスをご紹介します。 「数学の成績上位1%」と聞くと、天才的な才能が必要なのでは? と思うかもしれません。しかし、「偏差値」という観点から見ると、才能は関係なく、努力次第で成績上位1%に入ることが可能なのだそうです。 では、成績トップクラスの生徒たちが実践している数学の勉強習慣とは?
【数学の勉強習慣】見直しの仕方を見直す
×「正解が多いほどよい」 ○「バツが多いほどよい」 数学では間違えた問題を〇にするときに最も成長します。数学の不正解には、(1)立式は合っているが答えが違う(計算間違い)、(2)立式も答えも違う、という2つのパターンがあります。数学の試験では、どちらのパターンもつぶしておかなければ正解することができません。 みなさんは正解できなかった問題をどのように見直していますか? おすすめの方法は次の4つです。 (1)どんなに遠回り方法でもいいので、1つの解を出す。不正解の場合は再挑戦する。これを、正解できるまでくり返す。 (2)複数の解法を使って答えを求めるまでの道筋を自力で見つけられるようにする。 (3)他の問題や類題を解くことで解法を身につける。 (4)解説を見て、最短距離で求められる解法を学ぶ(最終手段)。 正しい立式ができるようになるには、たくさん経験を積む必要があります。答えが出た瞬間というのは気持ちいいものですし、難しい問題でも解けるという成功体験が生まれます。
【数学の勉強習慣】インプットにこだわらない
×「インプット → アウトプット」 ○「アウトプット → インプット」 数学ではアウトプットが超(×5)大事です。むしろ、理解は追いついていなくても、とりあえず問題は解けるという状態になっておくと、あとで理屈がわかったときに「なるほど!」となり、一気に数学が楽しくなります。 たとえば、なぜ面積を求める公式が「底辺×高さ」なのかというと、底辺の線を高さぶん上に積み上げていくと、面積と等しくなるからという考え方です。ただし、これは高校数学の積分の内容になるので、中学校では学びません。それでも、みなさんは解くことができます。理論は分からなくても問題が解けて、後から理解します。「アウトプット→インプット」とはこういうことです。 ただし証明問題などでは、最低限の知識をインプットして書き方を理解しておかないと、そもそも記述ができません。ですから、インプットが一切必要ないのかいうと、そういうわけではありません。 ここで私が言いたかったのは、「インプットの量が足りなくても、問題を解くことであとから知識を身につけることはできる」ということです。