9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文1)再拡大なら酒類提供の一律停止やイベント開催制限も
衆院選までに内閣改造、自民党役員人事を行う考えは
時事通信:時事通信社の中西です。よろしくお願いします。内閣改造についてお伺いしたいんですけれども、政権の体制を強化するため、衆院解散総選挙までに、内閣改造、自民党役員人事を行う考えはありますでしょうか。または今の体制のまま総選挙に臨むお考えでしょうか。よろしくお願いします。 菅:私自身、これまで何回となく申し上げていますように、まずは新型コロナ対策、全力で取り組んで、国民の皆さんの命と健康を守る、ここに政府総力を挙げて取り組んでいきたいというふうに思っています。また同時に、外交、安全保障、経済、このことについても全体を見ながら、今、取り組んでいるところであります。いずれにしろ、この秋までのどこかで解散総選挙というのは必要があるわけでありますので、さまざまな状況を考えながら自分でしっかり判断をしていきたい、このように思います。 司会:それでは神奈川新聞の石川さん、どうぞ。
今後の国民負担の在り方をどう考えているのか
神奈川新聞:神奈川新聞社の石川です。総理に伺います。新型コロナ対応に伴う歳出拡大が続く中、財源をどう確保するかという議論も避けられないと思います。総理は国会答弁などで、財政健全化の旗を降ろさないと明言されています。雇用の創出や税収増などが不可欠と考えますが、消費税を含めた今後の国民負担の在り方についてどのようにお考えでしょうか。また、このコロナ禍において、総理の地元、神奈川や、出身地、秋田など、総理が掲げる活力ある地方をつくるにはどのような取り組みが必要だとお考えでしょうか。念頭にある構想にはカジノを含む統合型リゾート、IRも含まれるのか、ご見解を伺います。 菅:まず、経済財政の基本的な考え方です。政府としては、経済あっての財政である、そうした考え方に基づいて、まずは新型コロナを収束させる、成長志向の政策を進めて経済再生に取り組んでいく、こうした姿勢の下に、財政健全化の旗は降ろすことなく、これまでの歳出・歳入の改革努力を続けていきたいというふうに思っています。とりわけ地方経済の底上げ、所得を向上して日本経済を活性化していく、そのためには極めて重要だという認識を持っています。 地方においても農産品の輸出の促進だとか観光の促進、こうしたものを私自身、官房長官当時から全力で取り組んできました。また、このカーボンニュートラル、そういう政策の中で、例えば洋上風力など、この再生可能エネルギー、こうしたことは秋田の沿岸でも数年前から始まっていることも、これ、事実だというふうに思っています。いずれにしろ、海外に向けての、人口減少の中で成長を目指して、日本経済を牽引をしていきたい、こういうように思います。 IRについては観光の観点から整備法に基づいて準備を進めていきたいと、こういうふうに思っています。さらにこれらと併せて、先ほど申し上げましたけれども、今度の国会で社会保障改革、ここも進めています。一定以上の所得のある高齢者の皆さんから医療費の2割負担、これも長年の課題でありましたけれども、今度の国会で成立をさせていただくことができました。いずれにしろ、給付は高齢者、負担は若者世代、こうしたことでなくて、負担をできる人は高齢者の方でも負担をしながら若者の負担を軽減していく、そうした社会にしたいというふうに思います。持続可能な社会保障をしっかりとこれからも続けていくために、こうしたこともしっかり進めていきたい、こう思います。 司会:それでは、後ろの列、文化放送、山本さん、どうぞ。 【書き起こし】9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見 全文2に続く