9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文1)再拡大なら酒類提供の一律停止やイベント開催制限も
テレビ観戦などを通じて応援していただきたい
人類が新型コロナという大きな困難に直面する今だからこそ、世界が団結し、人々の努力と英知でこの難局を乗り越えていくことを日本から世界に発信したいと考えています。そのためには東京大会は安全・安心に開催すること、そして大会期間中、日本国内の感染拡大を抑え、大会終了後の感染拡大防止にもつなげていくことが不可欠であると考えています。皆さまには家でのテレビ観戦などを通じ、アスリートを応援していただきたいと思います。 あすには、私の内閣になって初めての骨太方針を決定いたします。ポストコロナにふさわしい安心できる社会と強い経済を早急につくり上げていきます。国が主導して病床や医療人材を迅速に確保し、治療薬やワクチンを早期に実用化するための法的措置を速やかに講じ、感染症によって揺らぐことのない強靱な体制を整えます。グリーン、デジタル、活力ある地方づくり、少子化対策、この4つを成長の原動力としてスピード感を持って改革を進めてまいります。尖閣諸島周辺をはじめ、日本の空と海は世界の中でも最も緊迫しており、過去の例にない状況にあります。必要な警備力、防衛力を強化し、わが国の領土、領海、領空を守り抜いていきます。 私はこの国会の冒頭、国民の皆さんの安心を取り戻し、希望を実現すると申し上げました。感染防止とワクチン接種の2正面作戦に全力を挙げ、1日も早い安心の日常を取り戻します。そして長年の課題に答えを出し、ポストコロナの強い経済をつくり上げていくことで希望をお届けいたします。これが国民のために働く内閣の使命であり、誠心誠意、取り組んでまいります。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
五輪開催に伴う感染リスクをどう考えているのか
司会:それではこれから皆さまよりご質問をいただきます。尾身会長におかれましては所定の位置にお進みください。ご質問の内容によりまして尾身会長にもご説明をいただきます。指名を受けられました方は、お近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにしていただいた上で1問ずつご質問をお願いいたします。 まず、幹事社からご質問を頂きます。東京新聞の清水さん、どうぞ。 東京新聞:東京新聞、中日新聞の清水です。東京五輪・パラリンピック開催のリスクの認識について伺います。総理は東京五輪・パラリンピックを安全・安心に開催すると繰り返されていますが、開催に伴い感染リスクがどれだけ増大するかについてはどれまで説明されていません。選手や大会関係者に限らず、国内全体で人の移動が増えるリスクや、観客を入れた場合のリスクをどう考えられますか。 安全・安心の根拠を示さずに開催を強調されても、開催に不安を感じる国民は納得できません。国民の命に責任を持つ政府として、安全・安心との言葉を繰り返すのではなく、総理としてのリスクの認識・評価をお示しください。なお、今回も各社からの再質問があった場合、応じていただけるようお願い申し上げます。 菅:まず安全・安心な大会を実現するために感染対策をしっかり講じて、リスクを可能な限り小さくすべく取り組んでいく。そのために専門家の意見もお伺いしながら具体的対策を詰めているところです。まず東京大会のために海外から来る選手や大会関係者については国内の感染を拡大させることがないように人数を極力限定し、半分以下にしています。検査・ワクチン接種を徹底し、行動を厳しく制限し、一般国民と交わることがないようにしっかり遮断をしたいと思います。