9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文1)再拡大なら酒類提供の一律停止やイベント開催制限も
組織委員会がガイドラインを作る
一方で国内の人の動きであります。急に人流が増えることがないよう、スポーツイベント等の人数制限について、今後、まん延防止措置が解除されたあとも人流を抑えることとし、東京大会の人数上限というのはこうしたルールに基づくことを基本として決定される、こういうふうに思います。さらに東京大会においては多くの方がご自宅から観戦になると思いますが、会場に来られる観客は常時マスクをして、大声の応援は禁止されることになると承知しています。会場に直行直帰をする、そのことも大事だと思います。こうしたことを含めて組織委員会がガイドラインを作るというふうに承知をしています。 さらに、例えばJリーグでは新型コロナ対応のガイドラインで観客に対し、できる限り直行直帰、時差来場を呼び掛ける、そうしたものを十分に参考にしながら感染リスクを防いでいきたいというふうに思います。また、今、ワクチン接種が進んでおります。大会中は高齢者を中心とした重症者が減少してくるというふうに思います。その中で医療の負荷というものも大幅に軽減される、このように考えています。 司会:続きまして共同通信の手柴さん、どうぞ。
宣言と重点措置の解除に向けた出口戦略は
共同通信:共同通信の手柴です。よろしくお願いいたします。新型コロナ対策についてお伺いします。総理は今回、10都道府県に発令している緊急事態宣言について、沖縄県のみを延長し、7都道府県はまん延防止等重点措置に移行するという判断をされました。これから1か月余りで東京五輪の開会式を迎えますが、宣言と重点措置の解除に向けた出口戦略をどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。 菅:まず緊急事態宣言は多くの都道府県で解除しますが、変異株の影響も懸念される中でありますので、当面はリバウンドを防ぐために飲食店の20時の時間短縮をはじめとする感染防止対策、ここはしばらく徹底していきたいというふうに思います。 同時並行でワクチン接種を進めていきます。ワクチン接種は発症や重症化予防の高い効果、これが見込まれています。医療への負荷は確実に減っていくものと考えております。関係者の皆さんの大変なご努力によって、極めて速いペースで接種が進んでいると思います。先ほど申し上げましたように直近1週間では730万回、接種が増えています。平均しますと1日100万回を超えております。 さらに、高齢者にワクチン接種を7月末までに行うということをお約束させていただきました。先日、総務省から全国の全ての自治体について、そうした方向で進んでいるということも受けました。さらに、この21日からは職域や大学、そうしたところでも接種が始まるわけでありますので、高齢者以外の方にも、先ほど申し上げましたように若い人が、感染者数が増えていますので、そうした方ができるようにしっかり取り組んでいきたいというふうに思います。 こうした感染防止対策とワクチン接種、まさにこの二正面作戦を進めながら、この緊急事態宣言、まん延防止措置の扱い、こうしたものについては感染状況を見て判断していきたい、このように思っています。 司会:それでは幹事社以外の方からご質問をいただきたいと思います。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名をさせていただきますのでマイクにお進みください。それでは時事通信の中西さん、どうぞ。