【木村カエラ】44歳、私が選んだ今とこれから。「子育てと音楽活動の両立はやっぱり大変」30代で 生まれて初めての“スランプ”を経験
木村カエラさん40歳。「いろんなことを乗り越えてきて感じるのは『何事もどうにかなる!』ということ
耳と心に残る歌声とチャーミングな人柄で、世代を問わず絶大な人気を誇るアーティストの木村カエラさん。今年でデビュー20周年のメモリアルイヤーを迎える木村さんの10代、20代、30代、そしてこれからをインタビュー。「音楽の前では常に正直でありたい」と一途に向き合い続けた彼女がたどり着いた、一番大切なものとは。
「いつか、歌を歌う人になりたい」 10代は夢のスタート地点に立つまでのプロローグ
幼い頃から、音楽とファッションが大好きで。小学校6年生くらいからかな、読者モデルとしていろんな雑誌に出させてもらうようになったんです。そんな私が「SEVENTEEN」の専属モデルになったのは17歳の頃。オーディションを受けようと思ったきっかけは、知り合いのライターさんがかけてくれた「夢に近づくことができるかもしれないよ」という一言でした。 その「夢」とは「歌を歌う人になること」。それは物心ついた頃からずっと、私が抱き続けてきた夢でした。 高校時代はモデルをしながら音楽活動も継続。バンドを組んでライブをしたり、レコード会社にデモテープを渡しに行ったりして。でも、なかなか夢には近づけなくて、それどころか「モデルがノリで音楽を始めたんでしょう?」といった目で見られてしまったことも。逆に“モデル”という肩書きを重荷に感じてしまうこともありました。
夢を叶えるタイムリミットを「20歳まで」と決めた
カーディガン¥50625/サンディ・リアング(リディア) ピアス¥35200/ウジョー(エム) リング¥99000/アイジェージュエリー 18歳、高校3年生になって「この先の進路をどうするか」を考えなければいけなくなった時、親からは大学進学をすすめられました。「いつまでも叶わない夢を追いかけていないで現実を見なさい」って、親としてはきっとそんな気持ちもあったんだと思います。でも、私はまだ夢を諦めたくはなくて……。そんな時に舞い込んできたのが、「音楽情報番組 tvk『saku saku』のMCをやりませんか?」というオファーだったんです。そこで「20歳でデビューできなかったら諦めて、勉強し直して大学に入るから」と親を説得して、あと2年間だけ夢を追いかけさせてもらいました。 『saku saku』はたくさんの人に愛してもらえる番組になったけど、私の夢は叶わないまま。時間だけがどんどん過ぎていって……。20歳のタイムリミットが目前に迫ったとき、思い切って「saku saku」のプロデューサーに「デビューがしたい!」と直談判したんです。「私は歌手になりたくて今まで生きてきたから、どうしても歌を歌いたいんです!」って。そうしたら、その2週間後に番組の企画としてCDデビューが決まりました。
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