【札幌記念予想】小回りコースでも先行勢は苦戦 GI勝ち馬が該当した消しデータとは
今週の日曜日は、札幌競馬場で札幌記念(GII・芝2000m)が行われます。 過去10年の札幌記念は全て札幌競馬場を舞台として行われています。札幌競馬場の芝コースは直線が約260mと短くなっています。札幌競馬場は小回りコースに分類されますので、前走で先行する競馬を見せていた馬が有利になりそうなものです。 【動画】名手とのコンビでもシャフリヤールは消し? 札幌記念の出走全馬を斬る しかし、過去10年の札幌記念における前走4角での位置取り別の成績を見ると、前走4角5番手以下だった馬が8勝2着6回3着4回と良績を残しています。一方、前走4角で4番手以内だった馬は1勝2着3回3着5回。チャンスがないわけではありませんが、単勝回収率9%、複勝回収率37%と非常に低調な数値となっていますので、積極的には狙いづらい印象です。 札幌記念はハイレベルなメンバーが集まる一戦ですので、先行策を得意とする馬は後続から大きなプレッシャーを受ける事になります。道中での消耗度合いは凄まじく、直線に向く頃には余力を失っていることがこのような傾向になっている要因と考えられます。 今年の札幌記念でも前走4角での位置取りを意識することが、的中に近づくカギとなるのではないでしょうか。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走4角2番手以内(ただし、前走GI出走馬は除く) [0-0-0-17]複勝率0% 該当馬:アウスヴァール、ドゥラエレーデ ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるドゥラエレーデが該当しました。 前走で先行策を取っていた馬が苦戦しているのは先に書いた通りです。その中でも、前走4角で2番手以内且つそのレースがGII以下だった馬には好走例がありませんでした。 前走4角2番手以内の馬でも前走がGIであれば好走する可能性は残されます。ハイレベルなGIで先行できる高いスピード能力は武器となり、それを活かし好走していると考えられます。また、前走で今回と同じようなレースレベルを経験していることも強みになるのでしょう。 ドゥラエレーデの前走はGIIIのエルムSで4角では2番手につけていましたので、過去の傾向からすると好走に期待するのは難しい印象です。また、近走はダートを中心に使われており、今回は久々の芝になります。ダートよりも芝の方が速い流れになりやすいですし、道中のスピードの違いに戸惑う恐れもあります。 実績的には評価すべき点のある本馬ですが、前走の内容や臨戦過程などから高い評価は与えづらいですし、人気が有力であるならば尚更嫌いたい1頭と言えるのではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。