【全文】ノーベル医学生理学賞の大村智氏「全て微生物がやっている仕事」
■質疑応答
司会:ご質問は挙手の上、私のほうで指名させていただきますので、指名を受けた方はご発言ください。なお、ご質問される前に会社名とお名前をお知らせください。それではご質問ある方。じゃあ真ん中の白い。
質疑応答中に安倍首相から電話
日本テレビ:どうぞよろしくお願いします。日本テレビのZIPという番組です。よろしくお願いします。まず、受賞おめでとうございます。 大村:ありがとうございます。 日本テレビ:受賞して、まず最初にどなたに、どのように報告をされたんですか。 大村:報告。 日本テレビ:はい。 大村:心ではね、周りにいた人たちに一緒になって喜んでくれたんで、心では、今はいない、16年前に亡くなった家内、大村文子に報告しました。彼女が一番大変なときに、研究者として一番大変なときに支えてくれていたんですけども、早世してしまいましてね。彼女も研究の。ちょっと失礼。 (安部総理大臣と電話) もしもし。大村でございます、はい。 もしもし。はい、大村でございます。いやどうも。はい。ありがとうございます。わざわざすいません。はい。はい。はい。はい。ありがとうございます。そうです、そうです、そうです、はい。まさに微生物のおかげですから。はい。そうですね、それでまた、総理からもこういう言葉いただいたってことが、さらにその上に、励みになると思います。ありがとうございます。はい。そうです、まだまだありますね。はい。そうですね。ええ、ええ、はい。はい。はい。ああ、そうですか。ええ。はい。はい。ありがとう、わざわざすいませんでした。ありがとうございます。はい、ありがとうございます。どうも。 司会:大村先生に、安倍首相からお電話だということなんですが、どういうお話だったでしょう。簡単にご報告いただけますでしょうか。 大村:まあ、おめでとうを言ってくださいました。そして、今、感染症っていうのは非常に世界的にも問題になってるのが多いわけだけども、そういうものに向けて研究ができるように、そして若い人たちにもぜひそういう、私のような研究をする後継者を生まれるように努力してくださいと、こういう激励の言葉もいただきました。 司会:ありがとうございます。では引き続きご質問のほうを受けたいと思います。じゃあそちらの。 男性:先に途中だった方のあとで私、質問させていただきます。 司会:まだ。 日本テレビ:あらためて、日本テレビのヤマモトと申します。受賞が決まって、どなたにどのように最初にご報告をされましたか。もう一度お願いいたします。 司会:すいません。次は文部科学大臣のほうからということで、申し訳ございません、たびたび中断しまして。 大村:またすぐにはつながらないと思いますけども。一番最初は、まず心で、もういないわけだけど家内に、私の16年前に亡くなった家内、大村文子っていうんですが、に、もらいましたよと。何より喜んでくれると思っています。 司会:すいません。まだちょっとつながらないみたいなんで、じゃあすいません。 TBSテレビ:初めまして。このたびは受賞おめでとうございます。TBSテレビの蓮見孝之と申します。これまで研究を続けてきた中で、あるいは人生を生きてきた中で、ご自身の中でのポリシー、あるいは座右の銘にされていることはありますでしょうか。 大村:そうですね。私の母は小学校の先生やってまして、忙しくて私の子供のころ、面倒を見ることができないんですけども、祖母が私の面倒を見て、その祖母がいつも繰り返し言ったのは、とにかく智、人のためになることを考えなさい。これだけを繰り返し聞かされました。そういったことで、なんとなく人のためになるってことが大事だなっていうことを小さいころから、研究者になりましてもね、もちろん自分のやりたいことをぱっと、どちらが世の中のためになるかなとか、人のためになるかなって、そういう基準の、なんて言うかな、分かれ道に来たときはそういうことを指標にしてたというのは思います。 TBSテレビ:何かのニュース、情報で知ったんですが、先生は人と同じことをやっても駄目だ、ということを聞いたんですが、これはどういう、何かきっかけがあったんでしょうか。 大村:それは、やはり一番は、私は高校、大学時代はスキーに明け暮れた男ですけど、あるときこういうことがあったんです。新潟県のスキーの人たちと一緒に練習するんですが、その新潟の人たちがスキーの大会に行くためには、北海道から……。