「子どもと2人で、土日のスーパーに行くのが辛かった」借金まみれのくせに不倫していた夫。0才児をかかえた妻が「不倫はしょせん、まやかし」と悟るまで
“シンママ”になってから、スーパーに行けなかった
離婚そのものよりも、シングルマザーになってからの生活が苦しかったと語るひとみさん。 「当時の私は、『どうしてシングルマザーになったんだろう、どうして私一人で子どもを育てているんだろう、どうして実家も遠いんだろう』と、変えようがないことを自問してばかりでした。 スーパーに行くのもすごく辛くて、最初は行けませんでした。 土日のスーパーってお父さんとお母さんと子どもが揃って買い物しているでしょう。そういうのも全然見ることができませんでした。 『あの人にも旦那がいる、この人にも旦那がいる、なんで私はこんなに不幸なんだろう、なんで私はこんなに過酷な状況に置かれたんだろう』と思うと苦痛でした。 でも、振り返ると、それは他責です。私は何も悪くない、なんでこんなふうになったんだろうと思って過ごしていて、あの頃は暗黒の時代でした。 カウンセリングをする時、皆さんにはそんなふうに過ごしてほしくないと思っています。 他人のせいにしてはいけないのです。 事故とかもそうですが、ぶつけられて足が折れても、実際に加害者がリハビリしてくれるのかといったらしてくれませんよね。自分が立ち上がらなければいけません。いくら自分が悪くなかったとしても、そうしなければダメなんです。何でもかんでも他者のせいにして、私は悪くないと思って生きていっても、幸せにはなれません。あいつらはひどかった、あいつらは最低だと思ったところで、自分に何かいいことがあるわけではありません。 そう思えるまでに私は10年かかりました。でも、皆さんは10年もかける必要ありません。できるだけショートカットして進んでいただきたいと思います。」 【後編】では、離婚後の暮らしについて聞きました。不倫カウンセラー・行政書士として、不倫の証拠を押さえる極意も伝授してもらいます。
ライター/渡辺 陽
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