「子どもと2人で、土日のスーパーに行くのが辛かった」借金まみれのくせに不倫していた夫。0才児をかかえた妻が「不倫はしょせん、まやかし」と悟るまで
帰ってこなくなった夫
やがて俊さんは、取引先の4歳年上のシングルマザーの女性と親しくなり、その人の家に通うようになりました。 「帰ってこないことはしょっちゅうありました。不倫の典型的な兆候です。友達のところに泊まりに行くとか飲みに行くとか、飲んでそのまま車の中で寝てしまったからそのまま会社に行ったとか、あれこれ言い訳しては帰ってきませんでした。 これは不倫している男性によくあることですが、最初は軽いところから始まります。月に一度だったのが二週に一度になり、週に一度になり、週に二度になっていきます。いくらなんでも女がいるんだろうなと想像がつきますよね。車で寝泊まりしているなんておかしいじゃないですか。 その辺りから女の影を感じて、夜中にゴソゴソ証拠を探していたら、二人で撮ったプリクラが出てきて不倫を確信しました。 私は、夫が帰ってこないという異常事態なのに何も感じなくなってきました。感覚がどんどん麻痺していくようでした。俊さんは、ご丁寧に住民票を彼女のところに移動して、別居して出て行きました。 住民票は離婚しなくても移せるんです。住民票を取った時に女性の住所が分かって、女性のところに行きました。」
女性と夫が暮らす家に突撃
毎日お金のことを尋ねられる苦しさから逃れて、女性のところで暮らすようになった俊さん。そこに行けば、何もかも忘れることができたのでしょう。 しかし、離婚問題も借金問題も解決しなければ前に進めません。 「俊さんは車のローンを滞納していました。私が保証人になっていたのですが、代わりに払ったりせず放っておいたので、義両親のところにローン会社から連絡が行ったのです。幸いなことに、義理の両親は協力的でした。 多分、その時は女性にお金を使っていたのでしょう。同棲しているから生活費も入れていたでしょうし、あっちもこっちも回らなくなっていたと思います。 私は、義両親から居場所を突き止めてほしい、探していると伝えてほしいと言われました。住民票から住所を突き止め、多分ここにいるのではないかと話したら、突撃してほしいと言われて実行したのです。」 ひとみさんは、二人が暮らす家に予告なく訪問しました。 「俊さんが出てきて顔を見たとたん、分かっていたこととはいえカッとしました。 『あんた何やってんだ!お義父さんとお義母さん困っているんだよ!』と言ったことは覚えていますが、頭にきていたので何を話したのかあまり思い出せません。 その後、女性に会ったら、『私は、この人と生活していきます』と言われました。悔しいというよりも、わけが分からない感じでした。 あれから20年経ち、不倫のカウンセリングをするようになってから「心の勉強」をしたんです。すると、当時の私の態度が悪かったからそうなったんだな…と思うようになりました。 あの頃は人の心理についての知識がないので、ただ『意味が分からない! わけが分からない!』と思っていました。 サレ妻さんはみんなそうだと思いますが、不倫されていることが現実かどうか分からない、なぜこうなったのか分からないという状態に陥ってしまうんですよね。」
【関連記事】
- ◆つづきを読む◆【不倫専門カウンセラーが教える、裁判で勝つ方法】「不倫で離婚するなら、証拠がすべて」シングルマザーには、借金まみれの夫から「養育費の確保」が絶対条件だった
- ◆「あの子、“ザキヤマ似”だぜ。不倫なんて無理だよ」と笑った夫。本当に不倫していない?晴れないモヤモヤとの戦い【体験談】
- ◆「『安全パイ』と思って結婚したのに、こんなハズじゃなかった」長年の不倫と暴力で、心はボロボロに。昔と比べて、笑わなくなった私。【体験談】
- ◆「俺はタイガー・ウッズと同じ病気」浮気を繰り返す45歳夫が、ついに警察沙汰に。それでも離婚しなかった理由
- ◆「年齢を重ねてもわがままな美人妻に辟易」 美貌という「魔力」が減ってきた妻へ、53歳夫が抱く【勝手な本音】