水深4mの湖底からミラーレス一眼を釣り上げ成功!データもカメラも復活したミラクルストーリー!
釣りには、大事なものを水中に落としてしまうというリスクがつきものだ。一番多いのは釣り竿やリールなどのタックルだろう。あるいはスマートフォン、車のカギなど・・・落としたのが貴重なものになればなるほど、悲劇の度合いは増していく。今から8年前の2016年、私は買ってからまだ日の浅いミラーレス一眼をダム湖に落としてしまった。ボディとレンズを合わせて総額20万円前後という大打撃。ところが・・・その先には予想だにしないドラマが待っていた! 【画像】この50cmのバスを釣り上げた直後、悲劇が起こる・・・。
今から8年も前の話ではあるが・・・
千葉県の房総半島には豊英(とよふさ)ダムと呼ばれるダム湖がある。ここは長年ヘラブナ釣りの人だけにボートをレンタルしていたのだが、2016年にバス釣りにもレンタルを開始。その開始直後は凄まじい勢いでビッグバスが釣れたので、口コミで噂が広まった。当然、私も足しげく通ったのだが、なかなか思ったような釣果は上げられずにいた。 5回行っても、釣れるのはせいぜい1~2匹、最大魚も45cm。知り合いは軒並み55cmクラスを仕留めているのに・・・だ。正直、そんな鬼門となった湖なぞ、忘れてしまえばいいのだが、逆にリベンジの炎がめらめらと燃え上がってしまい、6回目の釣行へと出かけた。それが2016年の5月30日。ボートには、新調した24Vのエレクトリックモーター一式を装備。そして50cmオーバーが釣れた時のために、ミラーレス一眼(オリンパスの「OM-D」)と三脚まで積み込んだ。
想定外のロクマルに絶句・・・
かなりの意気込みで臨んだ私だったのだが、昼までに釣れたのは45クラス1本。このままではいつもの感じで終わってしまう。55cmとは言わない、せめて50cmが1本欲しい。そんな焦りを感じつつ、メインの筋を遡っていくと、最上流の1歩手前のエリアに見覚えのある顔を見つけた。八王子から来た知人コンビだ。 知人A「テッペイさん、今日はエサ釣りでバスを釣ろうと思ってます」 声を掛けるとそんな返事が返ってきた。彼らはフリースタイルな釣り人なのだ。私はそのままさらに上流へ。しかし、1本フロッグでばらしたものの、何の収穫もなく戻ってくると、彼らも撤収の準備中だった。 知人A「あ、テッペイさん、自慢のエレキでボート屋さんまで引っ張ってってください」 私「もちろんそのつもりですよ。釣れましたか?」 知人A「釣れましたよ。63と57が」 知人B「50アップばかり5本くらい釣れました」 私「え?」 彼らの口から出た数字は、私にとって想定外だったので、一瞬時間が止まった。 私「ろくじゅうあっぷ?」 知人「そうですよ。でもエサだから、素直に喜べない感じもあります」 彼らは、一カ所にとどまってブルーギルを釣り、それをエサにしてバスを釣っていた。すると、なぜかデカバスがわいてきて、ガンガン食ってくるとのこと。ヘラ師がゲストフィッシュとしてギルを釣ると、それはびくに入れずにポイッと投げる。この湖では、それを狙って食べるのが、デカバスたちの習慣となっているようなのだ。