休日で「普段の睡眠不足を精算」はOK...? 睡眠薬って危険なの? 眠りに関するQ&Aに、日本人医師がアンサー!
忙しなく働く現代人に不足しがちといわれる睡眠。特に女性は、ホルモンバランスの変動がその量や質を大きく左右するのだとか。改めて自分の眠りを見直してみよう。 【写真】睡眠のプロが解説する、快眠&朝すっきり起きられる16の習慣 話を伺った人… 高尾美穂(MIHO TAKAO): イーク表参道 副院長。スポーツドクターやヨガ指導者としての顔も持ち、講演会のほか、動画や音声配信にて女性の人生と健康にまつわる内容を発信している。近著に『教えて美穂先生! 50歳からのこころとからだ』(ビジネス社刊)。
【Q&Aでわかる!】 Q. 睡眠薬は危険な薬?
A. 眠りに悩みを抱えているけれど、薬に頼るのは不安……と考えている人はいないだろうか。高尾先生にいわせてみれば「薬はけっして悪、ではありません。かつてはベンゾジアゼピン系といって、のみつづけると耐性や依存性が生じてしまう薬が処方されることもありましたが、最近はそうではないものを選ぼうという動きが主流なので安心を。今の医療現場で選ばれているものであれば心配ないので、まずは短期のイメージで始めてみてよいのではないでしょうか」とのこと。 ちなみに「万が一それがなくては寝られない体になって10年や15年毎晩薬をのんだとしても、その期間毎日ぐっすり寝られたほうが幸せだし、心身の健康にもとてもよいと思います(笑)」と心強いアドバイスも。
Q. 香りや音楽の有効な使い方は?
A. 瞑想や呼吸法などに加え音楽とアロマも、入眠を促して眠りの質を高めてくれる可能性が、複数の研究により示されている。といっても、現時点ではすべての人に効果が保証されたものはまだ存在しない。 だからこそ、“自分にはこれが心地よい”と思えるリラックス法やアイテムを見つけることが重要。自らの本能を信じてセレクトすれば間違いなさそうだ。「よく眠れそうとか、自分が好きと思える香りならなんでもよいと思います」と高尾先生もコメント。 特に精油の香りは古くから薬効が期待されており、代表的なのはラベンダーやカモミール、ベルガモット、ゼラニウム、ヒノキなど。「自律神経を整える効果のあるヒーリングミュージックのCDなどもあるので、上手に活用を」