休日で「普段の睡眠不足を精算」はOK...? 睡眠薬って危険なの? 眠りに関するQ&Aに、日本人医師がアンサー!
Q. 休日に寝すぎてしまうのはNG?
A. 眠れないのとは反対に、ずっと眠りつづけてしまったり、起きるのがつらいと感じたり。とはいえ週末の寝だめはできないというし……。 この問いに対して高尾先生は「1週間のうち1~2日、つまり週末だけ起きられない、という程度なら気にしなくて大丈夫」と話す。「それはおそらく、平日に足りていない睡眠負債を精算しているのでしょう。とはいえ次の週から快適に過ごすためには、普段の生活リズムを崩さないほうが楽です。人間は朝、目に光を入れた16時間後に眠くなるようにできているので、いつもどおりの時間に起きて一度太陽を浴びておき、日中に昼寝の時間を長めにとって足りないぶんを補うのがベター」。ちなみに四六時中眠気に襲われる場合は、一度受診を。
Q. いびきや夢は睡眠の質を下げる?
A. 夢は、覚醒への準備状態とされるレム睡眠の段階で見るもの。「体は休んでいるのですが頭はもう起きているので、夢を見るといわれています。目覚めたときに覚えているかいないかの違いなので、夢を見ること自体はさほど問題ではありません」と高尾先生が教えてくれた。 いびきに関しては、「気道狭窄や無呼吸症候群を引き起こし、熟睡できていないかもしれませんね」とコメント。「肥満の人に多いのですが、ほかにも歳を重ねて筋肉のコントロールがうまくできなくなると舌根が下に落ち、いびきにつながりやすい。しっかり眠れず昼間のパフォーマンスが落ちたり、低酸素状態となって心臓に負担がかかったりする可能性が」。改善のためには、舌の筋トレを実践するという手も。
From Harper's BAZAAR October 2024 Issue