日常の軸に据えるのは「AJA」(A=遊びに行ける、J=城西に、A=会いに行こう)の精神 鹿児島城西高校がホームでプレミアリーグを戦う意味 高円宮杯プレミアリーグWEST 鹿児島城西高校×ファジアーノ岡山U-18マッチレビュー
プレミアリーグのホームゲームを戦う、鹿児島城西高校サッカー部の朝は早い。まだ13時のキックオフまで4時間近くはある9時頃。運営のために部員は『半端ない人工芝サッカー場』の周囲に集まってくる。
ある者はテントを設営し、ある者は選手の名前がプリントされた幟を立て、またある者はチームグッズの販売ブースを準備。それぞれが、それぞれに与えられた役割を、スムーズにこなしていると、いつの間にか美味しそうなピザやパンを搭載したキッチンカーも到着。着々といつものホームゲームの雰囲気が醸成されていく。
10時過ぎ。グラウンドにちらほらと子どもたちが姿を現す。鹿児島城西はホームゲームの日の試合前にサッカースクールを開催しており、そこに参加するために“未来の才能”たちが集結。大半の子は「JOSEI」の名前の入ったTシャツを着用していることから、“リピーター”が多いことも窺える。
もともと鹿児島城西のサッカースクール自体は1週間に1回行われており、選手たちも子どもとの触れ合いは慣れたもの。「自分は小学生に教えるのが好きなので、積極的に取り組んでいます。スクール係という担当があって、班を決めているんですけど、自分は自分の班の担当じゃなくても、行ける日は行くように心掛けています」と話すのは2年生の北川光樹。とにかくグラウンドには、至るところに笑顔があふれている。
1時間近いスクールの最後は、全員が参加する“スペシャルマッチ”。場内アナウンスのブースには即席の実況と解説も登場。チームスタッフが「アイツら、最近喋りが上手くなってきているんですよ(笑)」と教えてくれる。おなじみの入場曲に合わせて、みんなでピッチイン。“でこぼこ”の円陣が解かれると、絶対に負けられない試合の幕が上がる。
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