【冷凍食品市場2023】5類移行後も堅調続く 値上げで物量はダウン
冷凍食品業界は2023年の折り返しを迎え、上期は値上げの影響が顕著に現れてきている。一昨年後半から原材料費高騰に伴う価格改定第1弾がスタートし、昨年頭からはロシアによるウクライナ侵攻によりエネルギーコストの上昇が加わったことで、さらなる改定を迫られた。その後は急激な円安が進み、今春から秋にかけてまたぞろ改定を余儀なくされる異例の状態となった。そのため、金額ベースでは上積みが図られたものの、物量ベースでの落ち込みが鮮明となり、下期は各社とも物量を取り戻す施策に頭を抱えている。今後も冷凍食品が拡大していくためには、ここ数年コストアップ対策に追われて手薄となっていた市場開拓にかじを切り、いかに成長フェーズを取り戻すかが課題だ。
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日本食糧新聞社