「少し悲しい気持ちに」 イギリス人が日本の駅で見かけた驚きの光景 「日本は本当に大変」だけど住み続けたい理由とは
日本に住む外国人は、どんなところに惹かれて日本での暮らしを選んだのでしょうか。また、実際に暮らしてみて、どのようなことに感動したり驚いたりするのかも気になるところ。日本で6年間暮らし、帰国して再び日本へ戻ってきたという、イギリス人のティエゴさんに魅了された理由をお聞きしました。 【写真】イギリス人が日本の印象が変わった駅での光景の写真 ◇ ◇ ◇
中学生のときに見た浮世絵がきっかけで日本に関心を持つように
日本に住んでトータルで7年ほどになる、イギリス人のティエゴさん。現在は、大学の英語講師、そして漫画家・イラストレーターとして働いています。 ティエゴさんが日本に興味を持ったきっかけは、中学1年生のとき、学校の美術室で浮世絵を見たことでした。葛飾北斎の作品に感銘を受け、夢中になって模写を繰り返したといいます。 その後、イラストやアニメに興味があったティエゴさんは、美術系の大学に進学。とくに冒険活劇が好きで、日本のジブリ作品にもハマりました。 「世界中のアニメが好きだけど、日本のアニメは特別です」 とくにジブリ映画の『もののけ姫』がお気に入り。魅力的なキャラクターが多く、メッセージ性を感じる壮大なストーリーに胸を打たれ、今でも大好きな作品です。
5年間の準備期間を経て、九州の熊本市へ移住
そんなティエゴさんが、日本を初めて訪れたのは、大学の卒業旅行のときでした。3週間ほど滞在し、新幹線を利用して、日本全国を旅したそう。 「当時は『こんにちは』や『ありがとう』といったあいさつくらいしか話せませんでした。でも、日本語をあまり話せなくてもみんなが心温かく接してくれたので、日本語を勉強し続けることにしました」 日本にいつか住んでみたい――ティエゴさんは熱い思いを抱きながら5年かけて、お金を貯め、日本語を勉強するなど、日本へ移住するための準備を進めます。こうして念願叶って日本で暮らし始めたのは、2016年のことでした。 ALT(外国語指導助手)として日本の小学校へ派遣されることになったティエゴさんは、九州の熊本市へ。そこで6年間過ごしました。 「食べ物もおいしくて住みやすいし、ビーチや森、火山といった自然もすごくきれいで大好きな場所です。それに人もすごく優しくて、本当の日本を感じました。このときの思い出は、一生の宝物です」