「少し悲しい気持ちに」 イギリス人が日本の駅で見かけた驚きの光景 「日本は本当に大変」だけど住み続けたい理由とは
1日に何度も謝る日本人とイギリス人
熊本での暮らしを振り返り、ティエゴさんはイギリス人と日本人の不思議な共通点を見つけたそう。 「どちらもマナーをとても大切にしていることです。イギリス人も『プリーズ』や『サンキュー』といった、いわゆる“マジックワード”をよく使います。日本でいう『すみません』ですね」 ティエゴさんによると、イギリス人も日本人と同じように、1日のうちで何度も謝る傾向があるのだとか。熊本に住んでいた頃は、「すみません、通ります」「ごめんなさい」などと声を掛け合い、マナー良く通勤する日本人の姿が印象的だったといいます。そのことから、日本人はみんな礼儀正しいと思っていました。 しかし、現在暮らす東京では、そのイメージが変わりつつあります。満員電車では、信じられない光景を何度も見かけたというティエゴさん。とくにショックを受けたのは、背の高い会社員風の男性が小柄な女性にぶつかって転ばせてしまったものの、声をかけることもなく立ち去ってしまったことでした。 「勤務時間が長いうえに、毎日すし詰め状態の電車に乗って通勤していて、日本は本当に大変だなと思います。ストレスが多いなか、みんな仕事を頑張っています。ロンドンも似ていて、大都市は忙しなく、礼儀正しく振舞う余裕がないのかもしれませんが、少し悲しい気持ちになりました」 とはいえ、変わらず日本が大好きだというティエゴさん。漫画家として日本で活躍するという夢を追いながら、東京での暮らしを続けています。
Hint-Pot編集部