小池都知事が定例会見8月27日(全文1)若い方々の接種意欲は極めて高い
酸素ステーションを設置、運営
それから次に医療提供体制に関してでありますけれども、今、まず認識として医療非常事態であると。これをベースに、その考え方に即応する取り組みの一環として都は、入院待機となりました患者さんを一時的に受け入れる入院待機ステーション、これを設けております。それから自宅療養中に病状が悪化した方を一時的に受け入れるなどの機能を持つ酸素ステーションの設置、運営をしているところであります。 パターンが幾つかありまして、まず救急型ですけれども、入院先が見つからないで選定困難案件となって、救急隊から要請があった場合には必ず受け入れる酸素ステーションを今月の14日に11の都立・公社病院に計36床、確保いたしております。もう1つが施設型と、もう1つが病院型ですけれども、こちらは新型コロナウイルス感染症の患者さんの重症化を防ぐために、主に中等症患者を受け入れ、また、酸素投与をはじめとした医療的ケアを行う酸素ステーション。こちらは21日から荏原病院、24日から豊島病院、多摩南部地域病院、順次開設して運営をしております。 最初、施設型ですけれども、自宅療養中に症状が悪化をして、そして救急搬送を要請した方のうち、軽症の方を一時的に受け入れて、酸素投与や抗体カクテル療法などを行うこととし、その酸素ステーションを先日オープンした、23日にオープンした都民の城に設置をしたところであります。
渋谷の若者接種センター、抽選の仕組みを検討
これに加えまして、東京2020大会で使用されている、これは新しい話ですけれども、築地、こちらは車両管理をしている、いわゆる築地デポと呼んでいるところですが、こちらに、この築地デポの管理用施設を、こういうプレハブなんですけれども、それを有効活用しまして、新たにこちらのほうに酸素ステーションを、もう今、8月も終わりになろうとしてますけれども、9月5日までパラやってますよね。そしてそのあと、これを撤収するのではなくて活用するということで、こちらを来月、酸素ステーションとして開設ということといたします。今後、感染の状況に応じて、多摩地域を含め、地域バランスなども考慮しながら順次拡大をしていくなど、患者さんの症状に応じた受け入れ体制を確保していくということです。 それからワクチンと、そしてもう一方の柱に抗体カクテルということになろうかと思いますが、この抗体カクテル療法ですけれども、すでに120の医療機関に在庫を配置しています。そして速やかに接種できる体制を整えております。また、一部の宿泊療養施設でも抗体カクテル療法に対応できる体制を整備しております。都立・公社病院のほうでは専用病床20床程度ですが、これを確保して投与を開始しまして、重症化の予防に効果を上げております。今後、さらに拡大をしていく考えです。 また、国のほうから、こちらの抗体カクテルの投与について外来診療で可能という、使用可能ということが通知をされました。これについては引き続き専門家、関係機関と連携しまして、さらなるこの抗体カクテル療法の推進につなげてまいります。先ほどお話ししました酸素ステーションでも、この抗体カクテル療法を実施してまいります。 それから、今日からいよいよ若者接種センター、ワクチン接種センターを渋谷でオープンいたしました。今朝7時30分の時点で300人を超える方々が来場されまして、すぐに定員に達したということで、整理券を配って対応させていただきました。あす以降ですけれども、早朝からこうやってただただ皆さんが並ぶことのないように、抽選による受け付けの仕組みを検討しているところであります。 若い方々の2割弱がワクチンには否定的だという、そういうデータもありますけれども、一方でこれだけ多くの若い方々が会場に集まったということは、逆に残り、残りと言ってはあれですね。調査によって2割が否定的であるならば、8割は逆にワクチン接種の意思があるとも理解がされるわけで、若い方々の接種意欲は極めて高いということを示すと。このように受けとめております。