2025年は「分散化の年」に──ビットコインからDePIN、検索まで5つの予想
2. DePINは稼げる、すぐに
誰かが認めるべきだろう。暗号資産(仮想通貨)業界は、そのビジョンを世界に売り込むのに時々失敗していると。「金融における自己主権」などのフレーズは、一般の人々にはほとんど意味をなさない。もちろん、銀行口座が凍結されない限りにおいてだが。 では、セールストークとして、こういうのはどうだろうか。分散化により、全く何もせずにお金を稼ぐことができる。いや、信じられない話ではない。なぜなら、それは分散型物理インフラネットワーク(DePIN)に携わる者がすでにやっていることだからだ。 携帯電話のプロセッサなどのコンピューターリソースを活用して「ファーミング」することにより、誰もがDePINという新しいパラダイムに貢献することで受動的に収入を得ることができる。 分散化が所有権の概念をどのように変え、(稼ぐ)力を人々の手にもたらすかを示す例として、DePIN革命は素晴らしい。同様に重要なのは、騒音公害からエネルギーグリッドの管理、自然災害の警報まで、すでにさまざまな問題を解決している驚くべき新たなユースケースを生み出していることだ。まだ初期段階ではあるが、DePIN アプリケーションの持つほぼ無限の可能性により、2025 年にはアーリーアダプターが平均収入の5%までをも稼ぐようになる可能性がある。しかも、指一本動かすことなくだ。
3. ミームコインが本格化
2025 年に起こらないこと、を予測してみよう。「真面目な」金融評論家は、ミームコインに何らかの有用性があること、またはミームコインが行き過ぎたインターネット上のジョーク以外の何物かになることを依然として認めないだろう。そして、彼らはますます、滑稽なほどに間違っていることだろう。 ある意味では、彼らを責めることはできない。表面的には、ほとんどのミームコイン、特に典型的などこにでもあるドージコイン(DOGE)は、ジョークのように見える。しかし、無視するのは危険だ。ミームコインは急速に成長しており、その出自を超えて進化を遂げている。これらのトークンの価値は、投機よりも、遊びから政治までさまざまなプロジェクトにおいて人々を結びつける能力によって決定される。 実際、ミームコインは、分散型の世界におけるコミュニティおよび参加することの本質について多くのことを教えてくれる。2025 年には、ブランドが、新しいオーディエンスにリーチし、新しいコミュニティを育て、企業と消費者の関係を再考するミームコインの並外れた可能性に気づくだろう。確かに、ミームコインで幾許か儲かる可能性はあるが、長期的には、先見性のあるブランドにとって、その価値はトークンの価格よりもはるかに重要なものになる。