「渡仏して50年」パリで愛される82歳の看板マダムの半生「YouTube で人気に火がついて」
ブランド品には特にこだわらず、好きな服を着る。髪にはスカーフかリボンを巻いて、シンプルなシャツかブラウスにベストやジャケットをサッと羽織り、ボトムスの多くは無地のパンツで、その足元にはメンズライクなレザーシューズを合わせる。パンツのポケットに手を入れてパリの石畳を歩く姿はなんとも粋。石井さんの生き方にはスタイルがある。それが世代を問わず人気の理由なのです。 PROFILE 石井庸子さん いしい・ようこ。日本でモデルとして活躍した後、1973年10月に渡仏。パリの左岸パンテオンの近くで21年間バーを営む。現在は娘のロミの夫、ジルダ・ロアエックが創業したブランド、メゾン キツネ直営の「カフェ キツネ ルーブル」に勤務。
撮影/YOLLIKO SAITO 取材・文/原 正枝
ちゃんと 編集部