JRA通算300勝達成の“絶好調男”石川裕紀人 結婚後初の重賞Vでさらなる飛躍へ
いま、美浦トレセンで最も幸せオーラに包まれている男かもしれない。新潟2歳Sにジョリーレーヌで参戦する石川裕紀人騎手(28)=美浦・相沢=は、18日の新潟1Rを勝ってJRA通算300勝を達成。そのセレモニーで結婚を発表した。 「いろいろな人におめでとうと声を掛けてもらいました」と感謝の気持ちを伝える。区切りの勝利を挙げたが、現状に満足しているわけではない。さらに上を目指す心構えはこれまでと変わらないが、「より一層、頑張らなければならないという気持ちです」とやる気に満ちている。 14日に籍を入れ、結婚後初の重賞騎乗となる。コンビを組むジョリーレーヌは新馬戦でも騎乗して、鋭い決め手を発揮した。「前走はスイッチが入っている感じだったので、返し馬から丁寧に乗りました。しまいはしっかり脚を使ってくれましたね」と評価する。 新馬戦の上がり3Fは稍重馬場で33秒9と瞬発力にたけたタイプ。「今回の舞台は合っている」と新潟外回りコースを歓迎した上で、「いい結果を出したいですね」と力を込める。新たな気持ちで挑む重賞でVを狙う。(デイリースポーツ・小林正明)