イスラエルがヒズボラ幹部殺害 ベイルート南部の空爆を強化
ベイルート、レバノン、10月9日 (AP) ― レバノンの首都ベイルート南部郊外の高層ビル群から立ち上る黒煙。 世界各地で追悼と反戦デモが行われた10月7日の1周年の翌日、 イスラエルはベイルートに対する空爆で、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの幹部を殺害したと発表した。殺害されたのはテロ組織の予算編成と補給を統括するスハイル・フセイニ幹部。 イスラエルは今やパレスチナ自治区のガザでイスラム武装組織ハマスと、またレバノンではハマスの同盟組織ヒズボラを相手に2正面で戦争状態にある。 ヒズボラ、ハマスともにイランと同盟を結んでおり、ヒズボラはパレスチナ人支援の目的で、イスラエルを攻撃していると指摘。また、ガザでの停戦が成立すれば、イスラエルに対する攻撃は止めると主張している。 イスラエルはこのところヒズボラに対する攻撃を激化させており、同国北部のレバノンとの国境地帯から退避を強いられている数万人のイスラエル国民が家に帰れるまでは、攻撃の手を緩めないと宣言している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)