節約のために、冬でも「便座の暖房機能」は使わないという友人。快適ではないと思うのですが、我慢するほどの「節約効果」はあるのでしょうか?
トイレの便座に座ったときに冷たさが身に染みる季節になっています。夏場は便座の暖房機能をオフにしている人も、秋から冬にかけて気温が下がってくるとオンにする人は多いのではないでしょうか。そうなると気になるのが電気代。電気便座の暖房機能を使用するとどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。 本記事では、電気便座の暖房機能を利用した場合の電気代や、節約のポイントについて解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
電気便座には2種類ある
電気便座には、暖房機能だけがついたものと、温水洗浄便座の1つの機能として暖房機能がついたものがありますが、本記事では、温水洗浄便座について解説します。温水洗浄便座は次の2タイプがあります。 ■貯湯式 貯湯タンクの中にヒーターが備え付けられており、タンクに保温された温水を使用する方式です。一度に多くの温水を使用できますが、温水を保温するための電力が必要です。 ■瞬間式 お湯を貯めるタンクがなく、使用するときに瞬間的に水を温めて温水として使用する方式です。一度に使用する温水の量が限られますが、常にお湯を温めない分、貯湯式に比べて消費電力が少なく済みます。
電気便座の電気代はいくら?
経済産業省の「省エネ性能カタログ2024年版」に掲載されている電気便座の平均的な消費電力を引用し、貯湯式と瞬間式それぞれの電気代を見ていきましょう。なお、電気代は以下の式に当てはめて計算します。 便座の電気代=消費電力(キロワットアワー)×31円(円/キロワットアワー)※ ※1キロワットアワーあたりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価 ●貯湯式の電気代(年間):157キロワットアワー×31円=4867円 ●瞬間式の電気代(年間):89キロワットアワー×31円=2759円 ※いずれも節電機能を使用した場合の消費電力で計算しています。 電気便座の種類や節電機能の有無にもよりますが、電気便座を使用することで、年間約2800円~4900円の電気代がかかることが分かります。