怖くて近寄りがたい→個性的で面白い町として人気急上昇! “名古屋一”ディープな町「今池」の歩き方
◆スーパーや生活密着型商店もあり生活圏としても便利
地下鉄今池駅は2つの路線が交差することもあって出口が12カ所もあり、ほぼ南北を通る環状線沿いに集中しています。この環状線を挟んで東西に飲食店などが密集するのが今池エリア。大通り沿いにはドン・キホーテやパチンコ店など大型の施設が目立ちます。 飲み屋が多く盛り場のムードが色濃いため、一見生活臭があまり漂ってこないように感じますが、実際にはスーパーやクリーニング店、パン屋、弁当屋、八百屋といった生活に密着した古くから続く店もあり、なじめば安心感のある生活圏でもあります。
◆名古屋では貴重な昼飲みエリアも
地下鉄を降り、7番出口から町の要衝である今池交差点前に出ると、3頭の馬の像が。今池という地名は、江戸時代から馬を洗うための池がこの地にあり、「馬池」がいつしか「今池」になったと伝えられます。そんな地名の由来を伝えてくれる馬たちが出迎えてくれるのです。 名古屋では珍しく、昼から飲める店が多いのも今池ならではです。特に地下鉄7番出口から出て東側には細い通りが交差し、この一帯は昼からのれんを掲げる小規模の居酒屋が何軒も見つかります。 ただし、いきなり飲んでしまったら町歩きがおぼつかなくなってしまうので、ここはグッと我満。誘惑だらけの町のムードを楽しみ、次回飲みに来たい店に目星をつけながらしばし散策します。
◆カツはさっぱり、味噌は濃厚!絶品「焼とんかつ」
飲みの誘惑に打ち勝つにはパンチのある味噌カツ!と入ったのは「焼とんかつ たいら」。焼とんかつとは、揚げるのではなくフライパンで焼くカツ。もちろん味噌カツにできるので迷わずそちらを選択します。 豚スジを形がなくなるまで煮込んだ味噌ダレが別皿で添えてあり、これをカツに付けながら食べるというスタイル。油が少なくさっぱりしたカツにこってり濃厚な味噌ダレがよく合います。 「焼とんかつはうちの先代が考案。先代も僕も洋食出身で、味噌ダレはソースをつくる感覚で仕込んでいます」と店主のマサキングさん。カウンターと小上がりのこぢんまりした店ですが、見れば壁にギターが何本も。 マサキングさんは音楽活動もしていて、店でも頻繁にライブイベントを開催しているそう。トンカツ店兼ライブハウスとはさすがカオスな町、今池です!