中国各地を食べ歩いて四半世紀…中華料理愛好家・酒徒さんが青島で出会った「アサリ辛味炒め」
日本では味わえない「お宝」のような美味
日本でも人気の高い中華料理。中華レストランも街のあちこちにみられ、家庭でも中華料理メニューを作る機会が多いですよね。 しかし、実は日本で知られている中華料理はほんの一部にすぎません。中国各地には、現地ならではのおいしい料理や食材が宝物のように散らばっています。 中華料理愛好家の酒徒さんは、学生時代に初めて中国を訪れた際にローカル中華料理の多彩さとおいしさに魅了され、およそ四半世紀にわたり、中国各地の食べ歩きをライフワークとしています。 そんな酒徒さんの待望の新刊、『中華満腹大航海』から、新作レシピをご紹介します。
青島でぜひ味わいたい「ビール」と「アサリ」
山東省の南側に位置し、黄海に面する青島(チンダオ)市といえば、青島ビールが有名。酒徒さんが青島を訪れた時に目にしたのは、ビニール袋に入った生ビールをぶらさげた人々の姿でした。 酒飲みの青島人は馴染みのスタンドで、晩酌用のビールをこうして袋で買って持ち帰るそうで、中には袋にストローを突っ込んで飲む人もいるとか! その青島ビールに合わせるおいしいものといえば、やはり海鮮。その中でも現地の人が真っ先におすすめするのが、アサリの料理です。
青島人はアサリに対しての思い入れが強く、季節を問わず毎日、特にアサリの旬の春は毎食のように食べるほど。出張の時に、冷凍したアサリを持っていく人もいるというから驚きです。
量も味のうち!青島の「辣炒蛤蜊(アサリの辛味炒め)」
今回は、酒徒さんが青島で出会った「辣炒蛤蜊(アサリの辛味炒め)」のレシピをご紹介します。 青島人はアサリをこの辛味炒めにして食べることが多いそうで、酒徒さんも現地のレストランでたっぷりと味わったそうですよ。どのお店でも山盛りで出てくるのが特徴で、この量も味わいに大切な要素なのだそう。 調理は非常にシンプルですが、むっちりとしたアサリの身に薬味の豊かな風味、唐辛子の刺激が合わさって、いくつでも食べられるおいしさに。冷えたビールと一緒に味わいたいお料理です。 ■辣炒蛤蜊(アサリの辛味炒め)