シミ、シワ、かゆみ…更年期の肌トラブル対策は自律神経からアプローチ!【更年期不調をラクにする「自律神経」の整え方③】
② 口から息を吐きながら、お腹をへこませる。このとき、「お腹を薄くする」という意識を持ち、吸った空気は「は~」と全部、吐き出すようにする。 「地味な運動に思えますが、近年巷で紹介されている膨大な体幹ストレッチの基本となります。実はこれができなければ、ほかの体幹トレーニングをしても意味がありません。正しい姿勢の保持、そして体を効率よく上手に動かすために重要な基礎トレーニングですし、1~2分もあれば終わります。できれば朝10回、夜10 回を習慣にしましょう」 自律神経が正常に働くには、全身の血流や内臓の働きを改善させることが大切。程よい交感神経優位&副交感神経優位の状態を作ることで、血管の収縮拡張のリズムがポンプ作用となっていくそう。 「血液が体の末端の毛細血管まで適量に運ばれることで、細胞が生まれ変わる周期、つまりターンオーバーが乱れることなく、若々しい肌を保つことにつながっていきます。私の患者さんには70代の方がいるのですが、鍼灸を始めてから周りに、“あなた、肌がキレイになったわね”と言われることが増えたと、うれしそうに報告していただきました」 最後に、エイジングケアとしての美容鍼灸も専門とする森田さんからのアドバイスも紹介。 「美容鍼灸を探すときのポイントは、顔だけではなく、全身の体の歪み、内臓の調整からアプローチしてくれる鍼灸師や治療院を探すようにしましょう。公式サイトでは、顔に鍼を刺した画像を掲載しているものが多いのですが、施術を受ける場合は、全身の調整がセットとなっている1~1.5時間のメニューがおすすめです」
【教えてくれたのは】 森田遼介さん TC鍼灸マッサージ院院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)。鍼灸院などに勤めながら、勤務後や休日に個人で訪問治療を行い、予約1年待ちが続いたタイミングで2023年2月に独立、4カ月で予約満杯となる。現在は埼玉・東京エリアの訪問自費治療を中心に活動。人生100年時代をできるだけQOL(生活の質)を落とさない目的の治療が需要として高い。*現在、新規予約は紹介制のみ。近著に「自律神経にいいこと大全100」 イラスト/きくちりえ(Softdesign) 取材・原文/井尾淳子