シミ、シワ、かゆみ…更年期の肌トラブル対策は自律神経からアプローチ!【更年期不調をラクにする「自律神経」の整え方③】
【簡単セルフケア①】 背中を柔らかくするツボを温める 背中の中でも特に重要なのは、血を司る「膈兪(かくゆ)」というツボ。場所はイラストのように、左右の肩甲骨の下角を結び、背中を縦に走る脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)の盛り上がりのところ。貧血や顔色不良、疲労感など、血行不良に関連する不調の改善に効果が。 「私も行っている美容鍼灸治療では、背中の血流を良くすることで、 “化粧のノリが良くなった”と実感される患者さんが多いです。でも自分でカイロを貼る、お灸をするのが難しいという人におすすめなのが、お風呂上がりに髪を乾かす際、服の下からドライヤーを入れて温める方法。膈兪のツボ周辺を1~2分くらい温めてください」
【簡単セルフケア②】 美容に効果的なツボを温める 足の血流を高め、美容に効果があるツボは、「交信(こうしん)」と「三陰交(さんいんこう)」。それぞれ内くるぶしから上に指3本分、4本分の高さにある
ただ、ツボを細かく探すのは難しいため、写真のように(第1回でも紹介)アンクルウォーマーで足首からかかとまで、全体的に覆って温めるのがおすすめ。 「三陰交は五臓の“脾”にあたり、胃腸などの消化器の働きを司るツボでもあります。また腸の血流は脚の血流とも関係が深いので、足首を冷やさないことが大切です」
肌トラブル原因の意外な盲点とは?
更年期による肌トラブルの改善には、背中と足首の血流を良くすること。それに加えてもうひとつ大切なのが、意外にも「腹式呼吸が正しくできているかどうか」。 「腸内環境の乱れも、肌トラブルにつながっています。腸は、お腹の正しい位置に収まっていなければ、働きが悪くなるからです。胃下垂や便秘、下痢、尿漏れがある人は、腸を下から支える骨盤底筋がしっかり使えていない可能性も考えられます」 体幹を支える骨盤底筋を鍛え、働きを良くするドローイン(腹式呼吸)もおすすめだそう。
【簡単セルフケア③】 朝晩10回ずつの腹式呼吸を習慣に ① あお向けに寝て、脚は骨盤の幅に開き、膝を立てる。鼻から息を吸いながら、お腹を膨らませる。