不登校者数が過去最多の34万人を突破、共働きで忙しいのに子どもが不登校になったらどうする?
安心して行ける居場所を
沢木さんは、不登校の子どものツラさを「本当は学校に行きたい気持ちはあるのに、行ける場所がない」と表現する。ただ「学校に行きたい」といっても、在籍している学校やクラスの環境が合わなくてとても苦しんでいる。 子どもたちは、教室環境などが自分に合った、“安心して行ける居場所”がほしいと切実に感じている。そのニーズに柔軟に応えてくれる制度が不足していることが、子どもたちを学校から遠ざけている側面があるという。 また、不登校への対処がむずかしい背景に「子どもがリアルタイムでは『学校に行きたくない』理由を自ら明確には説明できないこともある」と続け、「行きしぶりは子どものSOSのサイン。子どもの味方として子どもを支える視点が大事と今はわかります」とも。 大人が思うよりも、子どもの感情はずっと豊かで、ずっと複雑で、ずっと繊細だ。簡単には言語化できない感情がある。さまざまな情報があふれ、生き方も多様化する時代だからこそ、大人も子どもも誰もが自分らしく生きられる社会の姿を見つめ直す必要がありそうだ。 ライター/ニイミユカ
@DIME編集部