前代未聞の不祥事!鹿島ピトゥカがペットボトルを観客席へ蹴り一発退場。チームは「許容できるものではない」と謝罪&厳重注意も
ピトゥカは後半11分にはイエローカードをもらっていた。 自陣でこぼれ球を拾ったピトゥカに対して、清水のコソボ代表FWベンジャミン・コロリ(29)に激しく突っかけ続けた。谷本主審がコロリにファウルを宣告した直後から両者はヒートアップし、胸を小突いてきたコロリにピトゥカも応戦した。 最終的には喧嘩両成敗とばかりに、両者に「反スポーツ的行為」があったとしてイエローカードが提示された。ピトゥカがもらったイエローカードは、出場5試合ですでに3枚目。左足から放たれる長短のパスを武器に、中盤の底でゲームを組み立てる主軸ながら、旺盛な闘争心がマイナスに作用するケースも少なくなかった。 今シーズンから指揮を執るスイス出身のレネ・ヴァイラー監督(48)としては、ピトゥカが2枚目のイエローカードをもらって退場になる、最悪の展開に対するリスクマネジメントの意味合いを込めて、ベンチへ下げる決断を下したと見られる。 ただ、来日2年目の今シーズンは副キャプテンに就任。キャプテンのMF土居聖真(29)が欠場した清水戦ではゲームキャプテンを託されたピトゥカは責任感の強さゆえに、ともに無得点が続く展開で自分が下がる采配に納得できなかったのだろう。 ペットボトルを蹴り上げた直後には、労をねぎらいにきたヴァイラー監督と視線を合わせようともしなかった。コロリとのやり取りから胸中に募らせてきたフラストレーションが、交代を介して怒りに変わってしまった跡が伝わってくる。 それでも、目の前のペットボトルに八つ当たりしたのは愚行だった。 「ピトゥカ選手には試合後、クラブより厳重注意を行いました。今後につきましては、再発防止に向けて選手への指導を徹底し、本行為の影響範囲について調査を進めるとともに、Jリーグと連携して適切に対応してまいります」 声明のなかでピトゥカへの処分と今後についてこう説明した鹿島に続いて、鹿島の小泉文明代表取締役社長(@Koizumi)も自身のツイッターを更新。あらためて謝罪した投稿に対して、一部がこう綴られた引用ツイートも寄せられている。 「子どもを安心して連れていけるような環境作りお願いします」 安心かつ安全なスタジアム観戦環境を掲げるJリーグにとっても、最も大切にしなければいけないファン・サポーターに経験したことのない不安や、場合によっては恐怖を抱かせた点で、故意ではないにしてもピトゥカの我を忘れた行為は看過できない。