【ABC特集】それでも子どもが欲しい・・・「#精子提供」で出産へ ”元女性”の夫と女性の妻が子どもを授かり、出産するまでに密着
探し始めて1年・・・ようやく提供者が見つかる
去年5月。精子提供者を探し始めてから約1年が経ち、やっと精子を提供してくれる男性が見つかりました。 ともやさんが1人で、精子を受け取りに向かいます。1回の精子取引の値段は、無料から数万円と様々です。 相手の男性は、兵庫県在住の30代。直接会った時に、いままでで最も印象が良かったことと、感染症などにかかっていないという病院の検査結果を見せてもらったことで、この男性に決めたということです。
精子を入れてもらう容器をもち、男性の元へ・・・。約15分後、戻って来ました。 (ともやさん)「もらってきましたよ。容器だけお渡しして。戻ってきました。」 初めての精子提供。子どもを授かるための一歩を踏み出しました。 (あかりさん)「自分の気持ちがどう感じるんやろうっていうか、その不安のほうが大きかったんですけど、実感がなさすぎて、大丈夫。 (ともやさん)「相手の男性がいい人そうで、すごくよかったっていうのがめちゃめちゃ大きくて。一安心ですね」
その後も何度か精子提供を受け、半年後、あかりさんの妊娠がわかりました。 子どもが生まれたら、2人で決めていることがあります。それは、どうやって生まれたのかをきちんと伝えるということ。 (ともやさん)「ある程度大きくなってきたら、話もわかってきたら、ちゃんと伝えますし、それまでも伝えていきたいなと思います」 (あかりさん)「みんなに望まれて、みんなにお祝いされて出てきたんだよと自信もって言いたい」
いよいよ出産
そして、今年9月。予定日より1週間早く、ともやさんから連絡がありました。 (記者)「いま、どういう状況ですか?」 (ともやさん)「病院に電話したら『もう分娩室入ってます』って言われて」 あかりさんに陣痛がきたため、病院まで送り届けたともやさん。新型コロナの影響で、夜は病院に入ることができません。病院の近くで連絡を待ちます。すると・・・。