岸田首相、伊勢神宮参拝後に年頭会見(全文2完)オミクロン株への対応が最優先
リニア新幹線、名古屋以西の先行開業に向けた前倒し着工もありうるか
中日新聞:三重県政記者クラブの幹事社の中日新聞の斎藤と申します。総理、冒頭におっしゃった地域の発展という意味合いで、地方からの期待も大きいリニア中央新幹線についてなんですが、JR東海の事業ではありますけれども、日本の高速鉄道技術の優位性を示すという意味で重要な事業だというふうに思っております。このリニア中央新幹線に関しまして、今ストップしている静岡工区について、国としてどういうふうに対応されるのか。また、最終的には大阪までつながるという、名古屋以西、こちらの先行開業に向けた前倒し着工というような可能性があるものなのかどうかということを伺いたいと思います。 岸田:まずリニアについて、静岡工区についてのご質問ですが、リニア中央新幹線の工事については、基本的に建設主体でありますこのJR東海が地元自治体等と協議しながら進めてきましたが、ご指摘の静岡工区については水資源への影響などに関し、JR東海と静岡県との協議が進まない状況が続いていました。そういったことから、先般、12月の19日に国土交通省の有識者会議で科学的・工学的観点から議論が進められ、中間報告が取りまとめられました。この中間報告を受けて国土交通大臣がJR東海社長に対して、地域の不安や懸念が払拭されるよう真摯な対応を継続することを求めた、こうしたところであると承知をしております。 そして今後、この国土交通省においても、この中間報告を活用して引き続き水資源問題について地域の理解と協力が得られるよう努めるとともに、トンネル掘削に伴う生態系への影響の軽減を図ることによってリニアの早期実現に取り組んでいく、こうした取り組みを進めていくということを承知しています。
まずは品川・名古屋間の早期開通目指す考えと聞いている
そしてもう1つの質問の、ですから名古屋・大阪間についてどうかということですが、名古屋・大阪間については現在、駅位置に関する調整が進められており、早期の対応に向けて国土交通省において必要な技術助言や協力等を行っている。こうした状況にあると承知しておりますが、まずはこれ、品川・名古屋間の早期開通を目指し、その上でこの名古屋・大阪間の早期着工、早期開通を目指す。これが基本的な考え方であるということを聞いております。そういった考え方に基づいて今後、工事が進められていくと承知をしております。以上です。 司会:以上をもちまして、岸田内閣総理大臣の令和4年年頭記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 岸田:あ、すいません。最後に1つだけ訂正させてください。大阪・関西万博、2020年と発言したようですが、2025年、大阪・関西万博でありました。訂正しておわび申し上げます。すいません。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】岸田首相、伊勢神宮参拝後に年頭会見