故・浅野起洲IWAジャパン社長の〝遺志〟をタイの団体が継承…「IWAタイランド」旗揚げに丸藤正道が参戦
復活よ。11月12日に亡くなったIWAジャパンプロレス社長の故・浅野起洲さん(本名・浅野金六、享年72)の遺志を、タイのプロレス団体「セットアップ」が継承。「IWAタイランド」を旗揚げし、UMA軍団を率いるハル・ミヤコ女史も全面参戦することになった。 【写真】ノア・丸藤正道が参戦する来年1月18日のIWAタイランド旗揚げ戦ポスター IWAジャパンはタイを本拠地に変えたUMA軍団以外、活動を停止していたが、11月30日のセットアップバンコク大会でプミ代表が同団体の別ブランドとしてIWAタイランドを設立することを発表。1~2か月に一度のペースで興行を開催していく方針を明かした。 プミ代表は「ワタシは経営者として、ミスター・浅野を尊敬していました。これから彼の遺志を誇りを持って、受け継いでいきます。浅野社長との思い出、彼の情熱、そしてその精神を、これからも私の中で燃え続けさせていきます。IWAジャパンは永遠に生き続けます」と泣かせるセリフで団体の継続を宣言した。 実はプミ代表は8月に来日し、浅野さんと対面。IWAタイランドの認可を受けており「IWAの細々とした火は消さないでくださいね…」と涙ながらに手を握られたという。特別プロデューサーには奇才イラストレーターの岡本英郎が就任、タイでもアニメや特撮の人気は高く、岡本氏の知名度は抜群だという。 UMA軍団を率いるハル・ミヤコ女史も全面支援を約束。河童大王、河童小僧らの河童軍団kWo、タイご当地のUMA恐怖ゴム人間など全戦力を投入する。ハル女史は「ミスター浅野が亡くなったことはショックでした。プミ代表とはリング上で対立もしたけど、今は力を合わせて、新しい挑戦に全力を注ぎたい。世界のプロレス界にIWAのとUMA軍団の名を響かせていくわ!」と世界戦略の新たな拠点にするという。 IWAタイランド旗揚げ戦は、2025年1月18日バンコク大会(サーカススタジオ)で行われるが、何と「ノアの天才」丸藤正道が参戦することが決定した。丸藤は12年9月新宿の「浅野社長還暦試合」で宇宙人グレイ、恐怖ゴム人間組と対戦の経験がある。タイは初参戦。 丸藤は浅野さん一番のお気に入りで最後の公の場となった10月のトークショーでは「年が明けて暖かくなったら、丸藤クンとトークイベントをやってみたいわねえ…」と語っていた。ある意味、故人の夢がかなったことになる。 来年は伝説の川崎球場大会から30周年。記念のビッグマッチをおこなう計画もある。浅野さんの遺志はキッチリと継承されていきそうだ。
東スポWEB