【次に見られるのは2036年】チャンスは12年に一度のお宝を拝観「冬ハイキング満喫ルート」<大阪・四条畷>
じつは、駅チカ山チカスポットが豊富なJR学研都市線。生駒山系北側の里山に沿って線路が続くソトアソビにぴったりな路線なのですが、今回は「四条畷駅(しじょうなわてえき)」界隈をスタート&ゴールに設定し、通年トレイルランナーやハイカーに親しまれている定番のトレイルスポットを紹介します。 ■【画像20枚】12年に1度だけご開帳される「龍尾寺本堂正面」&ハイキングルート詳細 このトレイルは、神社などの歴史に紐づくスポットが豊富なのですが、今回は12年に一度「辰年」にしか公開されないお宝を拝観できた、約12kmの飯盛山(いいもりやま)周回ハイキングルートを紹介します。
■凛と佇む四條畷神社からスタート
JR学研都市線・四条畷駅から徒歩10分、地元民はもちろん、市外の方も定期的に訪れる四條畷神社が今回のスタート地点です。緑豊かな里道を進み、トレイルに入っていきます。途中、小さな祠や石碑も点在し、早速、歴史の息吹が感じられます。
■四條畷神社から御机神社へ
あまり人が行き交わない裏道トレイルなので、時期によって足元は折れた枝が転がってたり、少し藪漕ぎが必要なこともありますのでご注意を。しかし、トレイルを外れずに神社をハシゴして巡ることができる幸せを感じながら、御机神社(みつくえじんじゃ)を目指します。山からの入口はイノシシ対策の鉄柵が設置されていますので、柵を開けたら、しっかり閉めて入ります。 かつて、御机神社は現在地より権現川を東に500mほど遡った場所にあり、水神を祀る水神信仰の神社であったと考えられています。三好長慶が飯盛に居城した頃には、飯盛城鎮護の神として崇敬も厚かったようです。 今回は山側から神社に入りましたが、逆に御机神社を飯盛山北麓のトレイルヘッドとして入山される方も多いです。
■龍伝説が語り継がれる龍尾寺
続いて、御机神社から車道を挟んですぐ、相対する崖の上にある龍尾寺に向かいます。このお寺は、約1300年前の奈良時代中期に行基菩薩によって建立されたと伝えられて、本堂に向かう山道から見える街の景色、春の桜、秋の紅葉がとてもきれいなスポットとしても有名です。 龍尾寺は、その名前通り「龍伝説」に謂れのあるお寺です。入口には、龍尾寺の伝説が書き記されています。 奈良時代のある夏のこと、日照りが続き、村を上げて雨乞いをしても雨が降らなかった年がありました。そこに現れた行基というお坊さんが一心不乱に龍王に祈ったところ、なんとか雨は降ったのですが、雨後に山の彼方には、我が身を3つ裂いてまで民衆の苦しみを救った龍の頭と胴と尾の3つが残っていたそうです。そこで人々は、龍の頭の落ちたところに龍光寺、胴体のところに龍間寺、尾のところに龍尾寺を建て、龍王の霊を弔ったと言い伝えられています。