【月間MVPインタビュー】アルコ神戸・佐藤麻陽がホーム2戦でクリーンシート!「上位リーグは全部勝って、日本一に」“お母さん”守護神が見せる背中|女子Fリーグ
9月の女子Fリーグ月間MVPは、アルコ神戸の佐藤麻陽選手が受賞。ホーム戦2試合でクリーンシートを達成すると共に、スローを武器に攻撃の起点としてチームの得点も演出した。チームの“お母さん”的存在の守護神・佐藤選手の受賞インタビューをお届けします。 【画像】女子Fリーグ週間ベスト5一覧 インタビュー=伊藤千梅(SAL) 編集=本田好伸(SAL) ※インタビューは2024年10月3日に実施しました
中堅が引っ張るチームになってきた
──9月の女子Fリーグ月間MVPの受賞おめでとうございます!率直なお気持ちはいかがですか? SNSで知って、正直驚きました。ホーム戦2試合で無失点だったことはうれしかったですが、それがMVPにつながるとは思いませんでした。まさか私が、という気持ちが一番です(笑)。 ──チームメイトのみなさんはどんな反応でしたか? みんな「あ、おめでとう」くらいの反応でした。みんな私の受賞を知らないのかと思ったくらいです(笑)。 ──6月の月間MVPは山川里佳子選手でしたが、その時になにか伝えましたか? 山川の時は当然だなと思っていたので、この調子で頑張っていこうと話をしました。 ──佐藤選手から見た山川キャプテンはどんな選手ですか? 周りからはふわふわしていて、かわいいキャラクターに見られることも多いと思いますが、練習中など、言う時はハッキリ言うタイプです。現在得点ランキングでもトップにつけているように「自分が得点王にならないとこのチームは日本一になれない」という強い気持ちで日々の練習に取り組んでいることも伝わります。周りもよく見えているので、チームメイトのちょっとした浮き沈みを見て声をかけていますし、すごく頼もしく感じています。 ──チームとしては、レギュラーシーズンを終えて2位につけています。 若い選手たちも育っていますし、特に中堅が中堅らしくなってきました。今までは年上が引っ張っていましたが、キャプテンの山川も、副キャプテンの櫻田(真衣)も、私たちが声をかける前に、自分たちから高い意識で取り組んでくれています。チームとしてまとまっていますし、いい雰囲気でフットサルができていると思います。 ──チームでの佐藤選手の役割は? “お母さん”のようなイメージはずっともっています。守備でボケっとしている選手がいたら、先に声をかけて戻らせるようにしたり、「私が最後に止めるからチャレンジしてこい、戦ってこい」と送り出したりしています。みんなはどう思っているんだろう?練習ではけっこう厳しいことを言うので……気になります(笑)。 ──年に一度のホームゲームの雰囲気はいかがでしたか? 2日で2000人近いお客さんが来てくれました。特に2日目はさいたまサイコロさんの応援も多かったですが、ホーム側ではデウソン神戸の選手たちも応援してくれたので、私もたまに後ろを振り返ってニコニコしてしまうような声援のなかでプレーすることができました。その雰囲気が完封勝利につながったと思いますし、感謝しています。 ──今シーズンで引退を決めている若林エリ選手にとっては最後のホームゲームでした。 監督が不在だったこともあり、ベンチで指揮を執っていた若林がピッチに出ると試合をコントロールできなくなるので、いい試合展開でないと出してあげられない状況でした。そういった意味でも限られた時間のなか、いざ試合に出たら2ゴールを決めるのは、本当に“もっている”という感じですよね。 ──試合後、涙を見せた若林選手を一番近くで支えていました。普段から一緒にいることも多いですか? そうですね。私たちは年齢が近いので、自分たちだけのことだけではなくチーム全体のこと、戦い方などいろんな話をします。よく一緒にいると思います。 ──若林選手はどんな存在ですか? 私が2回目にアルコに戻った時に「日本リーグに挑戦しようよ」と誘ってくれたのが若林でした。厳しいことを強い口調で言うこともありますけど、それを受け入れられる人柄です。やる時はやるし、若い子たちもスペシャルな存在だと感じていると思います。自分が発した言葉を体現している人なので、説得力があるし、みんなが尊敬しています。
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