【月間MVPインタビュー】アルコ神戸・佐藤麻陽がホーム2戦でクリーンシート!「上位リーグは全部勝って、日本一に」“お母さん”守護神が見せる背中|女子Fリーグ
兵庫のGKコミュニティで切磋琢磨している
──佐藤選手は、GKながらゴールにつながるプレーが多い印象です。 自分の武器の一つが、味方にタイミングを合わせるスローだと思っているので、それは今シーズンから特に意識しています。キャプテンの山川へのスローから得点を決めてくれることもあったので、どの試合でもボールをキャッチした後のリスタートは味方の動きを見るようにしています。練習中から「私がキャッチしたらどこに走ってもそこに投げるから」という話はしていましたし、それがいい結果につながっていると思います。 ──内山さん以外に、どのようにGKの技術を学んできましたか? フィールドの練習で成長する部分もありますが、やはりGKは、GKのトレーニングでしか得られないものはあるので、その時間を多くつくることが大事だと思っています。 兵庫に来てからは、GKだけでトレーニングをする曜日と時間を決めて、来られる人で集まって練習しています。男女関係なく、関西リーグや県リーグに所属している選手、デウソン神戸の選手が来ることもあります。兵庫のコミュニティの中で切磋琢磨しています。 ──佐藤選手が声をかけ始めたということですが。 兵庫に来てから、そうした環境をつくりたいと、連盟の方などにお願いしてきました。今すぐにGKコーチが増えたり、環境が良くなったりすることは難しいと思うので、そういう場所を自分でつくる必要があります。やらないとうまくならないと思っていますし、三重にいた時も、男子のGKでやる気のある人に声をかけて、時間をつくって練習していました。 あとは、多くの人から意見を聞くようにしています。GKコーチもさまざまな考え方がありますし、自分に合う、合わないもあるので、いろんな人に見てもらって、納得するやり方を探していくことも大事だと思っています。 ──あこがれの選手や師匠的な選手はいますか? その時、その時で、という感じです(笑)。今年初めて日本代表に入ったシュライカー大阪の樋口(就大)さんは一緒に練習していた期間があるので、彼のプレーを見て学んだり、「ここどうやるの?」と聞いたりしていました。そういう意味では、一緒にトレーニングしている選手に話を聞くことは多いですね。デウソン神戸の2人のGKもそうですし、話を聞かせてもらえる人は多いかもしれません。選手それぞれに得意なプレーがあるので「こういう時はこの人に聞こう」と、分けて聞いています(笑)。 ──スローについて誰かに聞くことはありますか? やはり、男子選手とは投げ方が違うので、投げ方は聞いたことがありません。それよりも、フィールドの選手とすり合わせています。得意なボールは個々で違うので、タイミングやつける足、バウンド、高さを選手ごとに合わせています。キックもスローも、速いボールだけが良いわけではなく、次のプレーにつながるやわらかいイメージで投げることが多いです。
【関連記事】
- 【女子フットサル最新情報】国内最高峰Fリーグの日程・結果・順位表・放送予定
- 首位奪還の立役者・倉持杏子が「みんなでつかんだ勝利」とあえて強調した理由。開幕敗戦から4カ月で示した女王・バルドラール浦安ラス・ボニータスの真価。【インタビュー|女子Fリーグ】
- 古巣相手に天王山で敗戦直後、SWHレディース西宮・四井沙樹が“強がり”ではなく貫いた「楽しんだら、勝つ」という信念【インタビュー|女子Fリーグ】
- 元なでしこリーガー、現役ラストのホームゲームで有終の美!アルコ神戸・若林エリが初の週間MVP受賞|女子Fリーグ
- “諦め”を乗り越えて。中堅GK・山本楓果が6年間の葛藤の末に出した「北海道で勝つ」「日本代表に入りたい」という2つの答え【インタビュー|女子Fリーグ】