「円安修正」「政局混迷」でも2024年の日本株は期待できる
2024年の投資を考えると、国内政治は不安要因の1つ。だが日本独自の好材料も多い。それは何か(写真:ブルームバーグ)
2023年も残すところあとわずかだ。来る2024年の投資環境はどうなるか。ひとことで言うと、2023年に起きた「過度な現象の揺り戻し」が大きな特徴になりそうだ。それは以下の3つだ。(1)経済面で米中関係の過度な緊張の修正、(2)金融面で欧米の過度な引き締めの修正、(3)為替市場で過度な円安の修正など、2023年の基調に変化が予想されるということだ。 そして、2024年はこれらに以下の5つの変動要因が加わりそうだ。 (1)アメリカ大統領選挙(11月5日)に向けた混迷(2)政治資金問題から始まった日本の政局の動向(3)日銀による金融政策の変更(いよいよマイナス金利を解除か)(4)東証による市場改革の推進と企業改革の盛り上がり(5)「新NISA(少額投資非課税制度)」の開始5つとも市場に影響を与えそうだが、今回は日本独自の要因である(4)の東証による市場改革と企業改革について、スポットを当ててみた。
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中井 裕幸